映画 仮面ライダーギーツ&キングオージャー 感想

2023/08/31 19:58:47 | 映画 | コメント:0件



先日、仮面ライダーギーツとキングオージャーの映画を見てきました。
自分は特撮映画は見ないんですが、ギーツとキングオージャーはストーリーが硬派で面白いので、初めて見に行きました。

8月の最後の週に行ったので人は少なめで、小さい男の子連れの親子がチラホラでしたが、皆お行儀良かったので集中して見れました。





以下、ネタバレ。





・王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン

ギラの戴冠式で、歴代シュゴッダム王は即位時に死者の国に行くって話ですが、自分は民族衣装が好きなので、映画キャラの衣装とかカッコいいと喜んでました(笑)

ライニオールの世界を守りたいと言う意思は本物だし、統治者としての責任感もカリスマもあるキャラなんだけど、『大義の為に多少の犠牲は当たり前』と言う考えだから、現代に蘇ったらバグナラクみたいに犠牲者が当然の様に出るでしょうよ(汗)
「多少の犠牲は仕方ないだろ」と言う方は、その多少の犠牲の中に『自分』や『大切な人』が入っていた時、同じ事が言えるのか考えた方がよろしいかと。
ライニオールはそれらも受け入れられるけど、そんなのは一部だけで、ほとんどの人は無理だし、少なくとも自分は絶対ごめんだし、ギラも受け入れられないから否定したんでしょうな。
当時的にはそれしか方法がなかったんだろうし、間違ってたとも思わないけど、文明が発達した時代でその考えは思考停止にしかならんだろ。
現実の第二次世界大戦とか、お国の為に生きて死ぬ事こそが正しくて、疑問を抱く奴は同調圧力で袋叩きにして黙らせただけだろうし。

デボニカは優しいんだけど、「皆を守る為に犠牲は仕方ない」と妥協してたキャラですな。
まぁ、家族として一緒に過ごしてきた故に『ギラは犠牲を絶対出したがらない』って事をよく知っていたから、王になって現実に打ちのめされて傷付くくらいなら、自分が犠牲になってライニオールに任せた方がギラも傷付かないと考えたんでしょうけど。
「私の犠牲で皆が幸せになれるんだ」と言ってましたが、少なくともデボニカが犠牲になったら、ギラや孤児院の家族は全員不幸になるよね。
そもそも自分が犠牲になろうとするのも、ライニオールと言う過去の偉人がそう言ったからそうしなければいけないと思っているだけで、しなくて済むのならそうしたいってのが本音だったんでしょうよ。
最終的には孤児院に家族として戻って来たみたいですが、ギラのヒロインはコガネだと思うので、デボニカは姉貴分って感じなのかなと。

でも、この儀式は即位の度に行われるっぽいけど、ラクレスは普通に選ばれたって事なのかね?
ってか、ラクレスの時はデボニカはまだ子供だと思うんだけど、その時は誰が案内人やったんだろ?デボニカの一族?


ヒメノはただでさえ幼い頃に両親が目の前で殺されるとかトラウマ半端ないのに、死者の国でやっと再会出来たと思ったら優しい両親の思い出穢されて散々だな(汗)
あの両親は本物だけど、現王達を死者の国に留まらせ、現世に蘇って世界を統治しようとしたライオニールに操られていたって事でいいんですかね?
結局神の怒りの犯人は発覚してるみたいだけど、まだ公開されてないんですよね。
既に登場しているキャラなのか、未登場のキャラなのか・・・。

リタにとっちゃ死者の国は、断罪した元囚人達の巣窟だから、そりゃ悪夢だわな(汗)
ただでさえ人を裁くのは責任が滅茶苦茶重いうえに恨まれやすいから、日々間違えてないか不安で、そのうえ元々小心者なのもあって、恨み言を言われたら心が折れるから、見えない聞こえないふりをして何とか裁判長を続けていたんでしょうな。
でもまぁ、リタはぶーたれつつも慎重故にちゃんと調べて客観的に見たうえで公平に裁いてるので、罪人は自分の罪と向き合えたと言う意味で、その機会を与えてくれたリタに感謝してるって事なんかと(罪から目を背けるのは心に負担が掛かるし)

カグラギは国民を搾取する先代王を討ち取って次期王になったとは聞いてたけど、その場面が「織田信長か」と思ったのは自分だけではなかろう(まぁ、戦国時代は城を火攻めとかよくある手段だったと聞くけど)
イロキは典型的な悪女と言うか、女の色香を使って成り上がったタイプなんだろうけど、そういうタイプは典型的な弱肉強食主義と言うか、誇りとか捨ててるんで、搾取する側に回っただけだったってところかと(まぁ、イロキの色香に陥落してえこ贔屓した先々代の王も浅はか過ぎて大問題だけど)

ヤンマは過去に対して既に折り合いをつけてて、王位も犠牲を出さずに正当な手段で成り上がったうえ、今目の前の問題に集中するタイプだから、ライオニールがつけ入る隙がなかったって事かね?

ジェラミーも今回はサポート役で、あまり目立たなかったけど、バグナラクの掘り下げは本編でやるからって事か?


キングオージャーはまだ本編が終わってないうえ、これから第2部が始まるので、わからない部分も多いから(ただラクレスは生きてると思う)、現時点ではこんな感じかな。
ちなみに自分のお気に入りキャラはスズメです(笑)
ビジュアルが好みなのもあるが、したたかな演技が面白くて吹く。



・仮面ライダーギーツ 4 人のエースと黒狐

ギーツの方は最終話後の話だったんですな。
自分はたまたまギーツの最終回後に見に行ったので、丁度良かった(笑)

英寿が既に神となっており、景和達は仮面ライダーで、ツムリやジーンは平和的なデザグラ運営。
でも、英寿が登場した時、皆普通に「あ、やっと英寿が来た!はよあんたも戦わんかい!」みたいな感じで、いつものノリだったので、あんま神様扱いされてないと言う・・・。
普段は姿を現さないけど、世界の危機になると姿を現すって感じなのかね?
ジーンにいたっては、ガチファンの役者さんがそのまま喋っているだけな気が・・・楽しそうで何よりです(笑)

サブライダーではウィンや冴が出るのはまぁ納得だが、まさか一徹まで出るとは・・・。
いやまぁ、自分は一徹が初登場時から好きですけど、まさか当時はここまで大人気になろうとは思わんかったわ。
これも、お年寄りの良い部分を生かしたストーリーのおかげなんでしょうな。

諦めなければ、お爺ちゃんも仮面ライダーになれる!
いや、馬鹿にしてるんじゃなくて、本気で言ってます。
特撮って『若い人だけがヒーローになれる』って固定概念が業界やファンの間で浸透してると思うし、歳を取ったから諦めたって人も多いんじゃないかね?(せいぜい怪人や悪役や脇役で妥協)
最近じゃ30代でも主人公側のヒーローが増えてきてるみたいだけど(シリーズ初見だけどウルトラマンとか)、わりと受け入れられてる印象だし、これから中年や壮年のヒーローが増えていくのかもしれませんな(アイマスとかも20代のアイドル増えてるみたいだし)

大智は映画が始まった頃はまだ悪役で視聴者から殺意を抱かれていたうえ、ジャマトに関してのネタバレになっちゃうから、今回は出番なしだったんでしょうな。
多分、ジャマト農園で育てたお花ジャマトと一緒に戦ったり、襲ってきたジャマトの分析でもしてたんじゃないかと。
春映画はジャマトの掘り下げ話になるっぽい(今回でも少し触れられてたけど、ギンペンとかはこのままスルーなのかね?)故に保護者の大智が出るのは必須なので、本当に美味しすぎる役どころだと思います。はい(笑)
彼は某格ゲーキャラの「宇宙の真理を解明した人と、今朝庭の花が咲いた事に喜ぶ人、どっちが幸せかに答えなんてない。ただ、これに対してリスクの計算を始める人は不幸だ。難しい顔ばっかしてると幸せが逃げる」って台詞をそのまま体現したキャラだなと思った。

ギーツは基本的にキャラを平等に扱ってて、誰かがえこ贔屓されたり、冷遇されるって事もなかったので、そこら辺は安心して見れました。
世間じゃ不評のセイバーも完走できたのに、リバイスは本編でヒロミ優遇、大二冷遇にブチ切れて視聴切ったからね・・・(ウィンみたいにスピンオフで主役なら文句ないが、本編でメインキャラの大二を冷遇してまでヒロミを人気だからって優遇した結果、話も破綻したからな。朱美関連とか)

あと、大智が入院してた病院の建物がモロに地元の市役所で噴いた(知的障害の次兄は「何で病院になったの?」と危うく信じかけた)
今回の映画に出てた心の英寿が出た公園も市役所の近所の公園で(数か月前の午前中に公園横通った時、撮影場所にTV局らしき人達いたけど、あれがそうだったのかね?)、デザスター編では隣町の市役所が出たりと、物凄く既視感が半端なかったです(笑)


んで映画の内容は、西部劇な服装の英寿、道長、ウィンはカッコいいですが、力の英寿は服装はガンナーなのに戦い方は原始人と言う・・・。
そんな原始人にマグナムバックルを装着させて変身ポーズまで手伝ってあげるとか、道長がおかんに見えた(笑)
マグナムを撃つんじゃなくて棍棒としてぶん回す英寿(確か初期もウォーターバックルでやってた気が・・・)に「ちゃんと使え!」と怒ってましたが、道長君よ・・・あんたも初期にマグナムを棍棒にしてませんでしたっけ?
人の事言えねーだろ
(ウィンも似た様なツッコミを入れていた)
でも、2000年分の知識がない英寿のとっちゃ、バックルもマグナムもよくわからない物体でしかないから(日本で言う2000年前って弥生時代で銃なんて存在しないし)、そりゃ『気合!根性!腕力が全て!』と原始人的な使い方になったり、落ちてる物拾って食うよなとも思ったり(笑)
ギーツがバッファを肩車をしてジャマトをけちらす姿は、「バッファ役の人、足とお腹の筋肉鍛えまくったんだろうなー」とか「一歩間違えると腰痛めそう」と心配になった。

大正ロマンの称音(袴姿可愛い)の元に現れた知恵の英寿は、2000年も生きて色んな経験をしてるから、大体の因果の法則を予測出来るって事で、あの頭の良さなんだろうけど、鞍馬財閥のご令嬢で皆の妹分である称音に人力車で自分を運ばせてこき使うとかいい度胸してんな(苦笑)
でもめっちゃドジで無様な姿を晒しますが、自分も似た様なドジよくやるわ(段差で転ぶとか)

昭和のミュージシャンな景和と一緒にいたオカリナ英寿(そしてヘタクソ)は心だろうなーとは思ってたけど、めっちゃ弱くて、戦い始めた時の英寿はあんな感じで正に最弱で、デザグラで戦っているうちに強くなったんかなと。
2000年も諦めずに地獄を耐え抜いたんだから、確かに最強の心だわ。
でもジョウロを拳銃扱いしている姿は子供そのもので、子供の様な純粋に信じられる心が最強って意味なのかなと勝手に解釈したり。

運の英寿は、本当に運がいいならあんなズタボロサバイバルな状況に陥ってないと思うので、運がいいと言うより、悪運が強いの間違いなんじゃ・・・(汗)
その運もメラに奪われてはいたけど、ラストバトルでは取り戻していないのに運が良くなってたので、元々そんなに運が良いわけでもなかったのかも。
運ってのは自分で引き寄せるものでもあるからね。
本編でも思ったけど、「想いの力で願いは叶う」「信じるのに根拠はいらない」「幸せの総量に限界はない」とか、ギーツって『引き寄せの法則』と同じ事言ってるなーと思った。
マザーテレサも『思考は(良い事も悪い事も)現実化するから気をつけなさい』と言ってるくらいなんで(本当はもっと長い文章なので詳しくはググってね)、そこら辺を知ってる人はギーツの言い分も普通に納得してると思う。
そもそも英寿が元々運に恵まれてたとしても、2000年間一切の不幸に見舞われないどころか、大抵の不幸は経験したと言ってたので、結局は自分の捉え方次第だと悟って、強靭な心を宿して運を引き寄せていった結果が今の英寿だったんかと。


ってか、あの熱血とかドジとかアホな部分は、4つに分かれた時に生まれたのではなく、元々持ってた要素っぽいし、あれら全てを含めた姿が英寿って事だから、英寿も昔はドジっ子だったって事か?仲間仲間(笑)
知恵の英寿とか、原因を知って対策すれば大体のドジは防げる筈なのに、2000年分の知恵がありながらドジるとか元々天性のドジっ子としか思えん(ドジ故の確信)
今回でへなちょこになったんじゃなくて、元々へなちょこだったんだけど、2000年も過ごすうちに、経験を積んで戦闘力と知能が発達し、デザグラで化かし合いをしていくうちに『他人は利用するもの』と割り切った合理主義になって、弱点を見せない為にポーカーフェイスを気取る様になって、いつの間にかそれがデフォになったってところかね?(んで景和達と関わっていくうちに影響を受けて本来の熱血な部分が蘇り、他人の幸せも願う様になった)
スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズの時にバレなくて良かったね
そもそもこのセンスからしてアホそのもので、最初からその片鱗を見せていたけど(水鉄砲でぶん殴るとか)、堂々とした態度とポーカーフェイスでごり押しして誤魔化してきたって事か(笑)
しかし、今回仲間達に過去の黒歴史(素の自分)がバレてしまい、神様なのに振る舞いが一気に人間に逆戻りした英寿。
人間だった時より人間らしくなってるってどういう事よ?
まぁ、もう化かし合いをする必要がなくなったから、あとはボロが出まくるだけと言う事なのかもしれんけど(笑)



今回の敵だった未来人のメラとメロは、スエル率いるデザグラ運営に負けず劣らずの悪質さでしたな(汗)
彼らにとっては現代人はゲームのキャラでしかなく、二次元的な存在だから酷い目に合わせても犯罪じゃないからいいでしょ?って感覚なんでしょうよ。

現実でもゲーム実況とかで、インパクトを出す為にわざと酷い選択肢を選んだり、キャラを痛めつけたり、殺したり、サムネでも「キャラに酷い事をしてやったぜ!」と宣伝して視聴者数を稼ぎ、そんな動画を好むオーディエンスが多いからな(自分はそういう趣旨は好きじゃないのでサムネの時点で回避だけど)
視聴者も結局はチラミとかジットみたいなキャラを不幸にしたり、争わせる実況者の方を好む人が大半だろうし、実際そっちの方が視聴者数が数十万数百万とか当たり前だから、正直未来人の事とやかく言えないと思う。
ギロリだけは真面目にやるうえに、キャラも大事にするんだけど、インパクトには欠けるから実況者としては人気出ないタイプ。

まぁとにかく、二次元だろうがキャラを弄ぶのはやめましょうねって事ですな。
ちゃんと考察したり、キャラを大事にしたうえでの創作ならともかく、明らかにウケを狙ってたり、個人的に嫌ってたり、幸せなんてご都合主義と、キャラを酷い目に合わせて笑いながら消費する思春期こじらせた露悪主義&冷笑主義がネットでは多いからな(汗)
本当に思春期ならまだ仕方ないが、いい歳した大人がやってるし(道長のベロバへの「350歳にもなって幼稚な遊びしやがって」と、いつもなら不快な女性の年齢ネタも「本当それな」と頷いたうえ、一部の悪質な大人の視聴者に言ってんだろうなと思った)

景和みたいな普段お人好しなキャラが一度黒い部分を見せると、すぐ「ほら、こっちが本性で偽善者だー」と叩きまくり、いくら汚名返上しても、自分がそうであって欲しい(いい子ぶってるだけで自分の事しか考えない悪人であって欲しい)から延々と悪者扱いしますからな(姉が1番大事だが、姉以外はどうでもいいわけじゃないから子供食堂の手伝いをして、デザスター編でも守る為に必死こいてたのに)
まぁ、人間の本性は醜いとか言う、思春期が好みそうな作品の影響を受け過ぎてるのもありそうだけど(否定はしないが醜さ”しか”ないわけじゃないんだけどね)

あと、スエル役が松岡禎丞さんで、殺人を面白いネタ扱いで人の命を踏み台としか思ってないとか、ゲームマスターに残虐でインパクトがでかい茶番劇を用意させる神とか、カオスチャイルド(サイコホラーサスペンス)の拓留(主人公)を思い出さずにはいられんかった・・・(汗)
未来人はデータ化した存在みたいな事言ってたけど、精神をデータ化して仮想空間で生きてる様な感じなのかね?
だからベロバは350歳でも10代の外見なのかも。
ただし外見と内面が地雷系。だがそれがいい(笑)
んで、スエルやメラは過去に干渉出来るから神の様な存在で、英寿は他の神の干渉から世界を守る神って感じなのかも。


こんな感じかな。
ギーツは自分好みのストーリーだったので、春映画も見に行きたいなと思います。
お次はガッチャードですが、楽しみではあるが、頼むからキャラを平等に扱う様にお願いします・・・(汗)

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