ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 感想

2023/06/30 17:56:38 | 映画 | コメント:0件


先日、スーパーマリオRPGのリメイク発売が発表されたって事で、せっかくだから以前から見ようか迷っていたマリオの映画を今更ながら見てきました。

今回の映画はマリオとルイージがキノコワールドに移住した経緯の話だと聞いたし、映画を見れば今後のマリオのゲームを考察しながらプレイできるかなーと思ったので。
まぁ、自分がプレイするのはRPGばっかで、ストーリー要素がないパーティ系(スマブラとかマリカーとかテニスとか)は一切やらないんだけどね(汗)
なのでデイジーとかロゼッタとかワリオとかワルイージとかよく知らんです。

ちなみに特に割引のない平日の朝一に行ったので(朝一なら多少割引になる)、客は自分以外誰もおらず、ぶっちゃけ貸切状態と言う贅沢な気分を味わえました。
もう公開から随分経ってるし、今から見ようと思う人は大体土日か割引の日に行くもんだからね。
あ、でもちゃんと大人しく最後まで自分の席で見たよ(笑)



以下、ネタバレ。



マリオとルイージって、ゲームプレイヤーと同じ世界から来た存在だったんですな。
いや、配管工なのは知ってたけど、異世界から来た設定なのは知らんかった。

んで、マリオも内面は普通の人間で、脱サラして自営業で配管工をやる事にしたわけで、全財産をはたいてCMまで作ったが、息子達を大器晩成型と信じる母親以外からは微妙な反応で、特に父親は「現実を見ろ。サラリーマンに戻れ。弟を巻き込むな」と反対されていたと。
2人の腕なら大抵の事は何とかなるとゲームプレイヤーは知っているが(実際最初の仕事も犬が邪魔しなければ成功で終わった。あとパルクールとか素の身体能力も高い)、現実の周囲の人間はそんな反応が普通なんでしょうな(汗)
ってか、真っ当な金額で配管修理してくれるとか有り難いし(ぼったくり詐欺は後を絶たないからね)、今ならファンが殺到して一流大企業になっちゃうね(笑)

あと、マリオがキノコ嫌いだったのは衝撃だった。
なのに回復やパワーアップアイテムをキノコにするとか鬼だな、スタッフ・・・(汗)

自分はしいたけとかぶなしめじとかマッシュルームとか大好きだけどね。
キノコのクリームパスタも大好きなので、劇中のキノコパスタのシーンとかお腹が空きそうになった(笑)
土管の通り方も結構痛そうで、益々スタッフが鬼に思えた。

んで、街の地下にある緑の土管に吸い込まれて、マリオはピーチが統治するキノコワールド、ルイージはクッパが統治するダークワールドに飛ばされ、ルイージにいたってはルイージマンション状態になった挙句にクッパに捕まったと。
ルイージ災難過ぎる(汗)

今回のマリオはルイージとはぐれたせいで、ひたすらルイージを心配する弟想いなお兄ちゃん状態でしたが、ルイージはルイージで兄想いで、家族愛がメインでしたな。
元々この2人は仲が良い印象で、今回は普段喋らないマリオが喋った事で、「弟をいじめる奴は俺が許さん!(怒」って性格がより強調されてましたが、そりゃ幼い頃からこうやって守って貰ってたら、ルイージもお兄ちゃん大好きになりますわなと納得しました(笑)



ヒロインであるピーチの設定も掘り下げられましたが、まさか迷子の赤子を一国の統治者に育て上げてただけだったとは・・・(汗)
自分以外は全員戦闘能力ゼロで戦えないとか、ピーチ1人の責任重過ぎだろ・・・。

んで、ルイージを助ける為にマリオはピーチと運命の出会いを果たすわけですが、初っ端からマリオを豪快に投げ飛ばすピーチ姫。
出会いは最悪だったんだな、この2人・・・(汗)
まぁ、ヨッシーアイランドDSで赤ちゃんだった頃に一度出会ってるから、正確には運命の再会だよね。
今回ピンクのヨッシーが2人を見て喜んでたけど、「あんなに小さかった2人がまた再会できたんだ~」的な保護者目線な事思ってたんかね?(笑)

ちなみにピーチは赤子の時から凄まじい握力の持ち主だった(下から吹き上げる風とベビィピーチの傘を利用してヨッシーは空を飛びますが、ピーチは絶対に傘から手を離さなかった)
あの騒動の後に赤子達は親の元に届けられた設定だから、ピーチがキノコ王国に辿り着いたのはその後って事か(普通に歩けてたし)
今回斧を片手で軽々と振り回してましたが、床に落ちている斧を拾う動作が妙に手馴れていると言うか、普段から斧をぶん回してるんだろうか、この姫さんは・・・と思った(笑)
赤ちゃん時代からあの握力だから納得っちゃ納得だが・・・(USAでもマリオRPGでも強いし、スーパープリンセスピーチではピーチがマリオ達を助ける側だった。スーパーペーパーマリオでは伝説の勇者と言われ、傘による防御はもはや無敵)

あとドンキーコングやクッパも赤ちゃん時代にマリオやピーチと出会っている件(あとワリオも)
ドンキーコングはゴリラなだけあって、赤ちゃんの時から凄まじい腕力の持ち主で、ピーチの握力も合わさって、「赤子の手をひねる」じゃなくて「赤子に手をひねられる」状態でした。
ルイージはこの頃から既に攫われ役で、ヨッシーアイランドシリーズでは毎度の如く攫われ、赤ちゃんでお兄ちゃんのマリオが心配してた記憶。
ある意味ピーチ以上に攫われるよね、ルイージ・・・(汗)
勿論ルイージも普通に強いんだけど、この世界では強い奴が攫われ役になる法則。



マリオカートシリーズのカートは全部コング族が作ってた事が発覚しましたが、コング族の技術半端ねぇ。
なのに国は原始的なジャングルと言う・・・やはりゴリラだからか・・・(笑)
あと、マリオ達が最初に載せられたカートは完全にジェットコースター状態なので、安全バーつけとけと思った(ピーチの握力のおかげで無事だった様なもん)

あと、マリオとドンキーコングは『父親に認めて貰えない事を気にしている』と言う共通点があり、そのおかげで仲良くなったわけですが、何かドンキーコングがギャルゲーとかによく出てくる主人公の悪友っぽいなと思ってしまった(笑)
でもドンキーコングって、RPGの方は出て来ないんだよね・・・何故?(汗)
マリオって大事な家族、恋愛するヒロイン、永遠のライバルはいるけど、同性の友達っていない気がするし(仲良くなってもその作品内だけで終わる)、ドンキーコングをそういう役割にしてもいいと思うんだけど。



キノピオに関しては、あんまり戦ってる印象ないから基本的に戦力外なんだろうなとは思っていたけど、「可愛い僕らの為に頑張って~」と言う超他人任せなぶりっこキャラなのは予想してなかった・・・(汗)
育てて貰った恩があるとは言え、律儀に1人で全員守ろうとするピーチは健気過ぎだろ。
自分だったら「ちょっとはてめぇらも協力しろ!」とブチ切れて、防衛強化したうえで特訓開始するわ(苦笑)

1人だけ「可愛いのは飽きたから一緒に戦う」とついて来たキノピオがいましたが、USAで戦ってたり、マリオRPGとかでチュートリアル役をやってたあのキノピオかなと想像してみる(笑)
オリガミキングの考古学者キノピオ(先生)もバトルで一緒に戦ってたので(しかも結構強い)、キノピオの間では変わり者だったのかもと思いつつ、変人の方が能動的で行動力があるのはやはり人間と変わらんと言う事かと妙に納得してしまった・・・。
しかし、「この人(マリオ)の弟の命が掛かってるんです!秒読みなんです!」と嘘のつもりで言ったら、本当に命の危険が秒読みで迫ると言う・・・。
正に言霊と言う呪い。




クッパは相変わらず豪快だけど、ピアノが上手い芸術家の一面があった事にちょっと笑った(でもラブソングはキモい)
「キノピオ王国を征服し、ピーチと結婚する!」と宣言して「いや、何言ってんの?この人・・・(汗」って感じで部下達にすらドン引きされてたけど、確かに上司が恋愛脳の脳内花畑とか普通にドン引きだわな。
「でも嫌われてますよね?」と馬鹿正直な部下に怒るのではなく、自覚しているので地味に傷付きながら「でもだからこそ燃える」みたいな事を言ってた場面は「いや、余計に嫌われるだけだから」とツッコまずにはいられんかった。
ってか、発想がもはやストーカーである。
まぁ、『好きな人を脅して結婚する』と言う発想からして、根っからのストーカー気質なんだろうが・・・(白目)
クッパって仕事では部下を気遣うカリスマ上司で、仲間としてなら頼れる存在だけど、恋愛に関しては本当に壊滅的だよね(苦笑)

結局キノピオを人質に無理矢理結婚を承諾させるが、ピーチは「諦めてクッパと結婚する・・・わけねぇだろうが!この場で全員叩きのめしてやるわ!!(怒」って感じで、アイスフラワーを使って1人で会場中の敵をぶっ飛ばすと。
毎回攫われてる時も、見えないところで敵の軍団をぶっ飛ばしまくってたんだろうか?この女傑は・・・(笑)
んで、最終的に人質を取られるか、大勢の敵を捌き切れなくてあえなく捕虜になるってオチだったのかも。

スーパーペーパーマリオで、カメレゴンってキモオタにギャルゲー風に求婚された時、変な台詞(承諾とか年収を訊ねるとか)を言わされて「何言わせるのよ!結婚なんてしない!!」と激怒して、爆弾でぶっ飛ばしたくらいだからな・・・(そして「リアルの女怖いよー!」とカメレゴンは泣いていた)
敵のマネーラって女キャラから「男に守られてるだけの口だけ達者なオバサン」と馬鹿にされた時も、マリオとルイージがビビるほどブチ切れてタイマン勝負でボコボコにしてたくらいだし、あのピーチを知ってる人は映画のピーチに違和感なかっただろうよ(笑)
オリガミキングではキノピオが描いた壁画で、自分を攫おうとするクッパを1人でボコボコにしていた。



んで、今回でマリオとピーチは、キノピオが脈有りと感じたり、クッパが嫉妬するほど仲良くなったわけですが、恋愛と言うよりも友情重視と言うか、お互いを信頼し合う戦友って印象だった。
でも、信頼関係からくる恋愛は最強ですからな(情熱的な恋は慣れれば冷めるもんだし)
ルイージが「センスのいい人なら兄に惚れる」と豪語してたけど、多分身長が低くて美形ってわけでもないからモテはしないけど、内面を重視するタイプの人なら兄の良さがわかるって事で、ピーチは正にそういうタイプだったと。

ただでさえピーチは『戦える存在は自分だけ』と言う責任重大な立場だったから、一緒に戦ってくれる存在ってありがたかっただろうし、大事な人の為に一生懸命になれるうえ、何度ボコボコにされても絶対諦めずに不屈の闘志で立ち上がる男とか、そりゃピーチも全面的に信頼して『マリオが世界で1番頼れる男』と惚れるわな。
少なくともクッパに勝ち目はないな、うん。
元々クッパってピーチと価値感が全然違うから(世界は自分が支配するものって大魔王と、世界は皆のもので護るものって姫)、絶対うまく行かないだろうし(汗)
ピーチの為に生贄を捧げるとか、ピーチがドン引きする事を嬉しそうに言ってる時点で、「あ、もう価値感が違い過ぎて絶対上手く行かないわ」と冷めたツッコミを入れている自分がいた。
スーパーペーパーマリオでも2人の結婚式は、世界を滅ぼす混沌の力を目覚めさせてしまったくらいだからね・・・(汗)



バトルの方は、猫スーツは知らんけど、たぬきスーツは懐かしかったですな。
でも、あのたぬきスーツって、多分『ぶんぶく茶釜』とか日本の妖怪が元ネタだから、海外の人達からするとよくわからんスーツだと思う(地蔵に変身とか)
そもそも海外の人達からすると、妖怪自体意味わからんだろうし。
(※大昔の日本では狸や狐や猫は妖怪(怪物)の一種で、人間に取り憑いたり、色んなものに化ける(変身する)と言われていた。結局は当時の人間が理解出来ない事を妖怪のせいにしてただけと聞くけど)

ラストは兄弟の見事な連携でスターを手に入れて大逆転とか正に王道展開で燃えました。
マリオ&ルイージRPGでも息ピッタリのコンビネーションで敵をぶちのめしてましたからな。
でもトドメの蹴りがライダーキックっぽくてちょっと笑ってしまった(笑)


ラストはヨッシーの卵が孵化するところで終わりましたが、続編は決定事項で次回はヨッシーが出るんかね?
赤ちゃん時代から何かと縁があるし、ヨッシーがマリオ達と関わるのはもはや運命なんでしょうな。



とまぁ、自分の感想はこんな感じです、
『何度失敗しても最後まで絶対に諦めない』とか正に王道ストーリーで自分的には面白かったが、設定を知らない人は内容が薄く感じると思う(汗)
マリオは世界的に有名なのかもしれないが、名前を知ってるって程度で、ゲームは未プレイで基礎中の基礎の設定も知らないって人も多いだろうし、そういう人達からすれば「どこが名作?普通じゃん」と言う感想を抱くのも仕方ないかと。
人類全員がゲームをする人間ってわけじゃないし、身内ネタと言われるのは当然だと思います。
実際ファン向けのキャラ映画ではあると思うし(キャラ映画は大体そんなもんだと思うが)
でも、ファンからすれば大歓喜の内容って感じだし、自分的にはこれでいいと思います。
あと、ゲームをやる人間ならほぼ全員がある程度の設定知っていて、現代はゲームをプレイする人口が増えてきているし、特に子供が行きたがれば親の付き添いが必須でWの売上になるから収益が凄いってだけ。
自分はマリオのゲームが好きだから楽しめたけど、そこそこ知ってるってレベルの人が微妙に感じるのもわかる。
あと、マリオ映画を異様に持ち上げてディズニー映画貶すのは、マリオファンの印象を下げるだけなのでやめて頂きたい(汗)


まぁ何にせよ、マリオRPGが楽しみだし、ピーチが主人公のゲームも出るようなので、楽しみです。
ピーチが主人公のゲームは王冠被ってなかったから、敵辺りに王座を剥奪されたんかなと思った。
今回の映画で姫になった経緯が掘り下げられたから、それ関係のストーリーだったら面白そう。
デイジーとかロゼッタとかワリオとかワルイージもRPGシリーズに出て来て欲しいなー。


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