凪のお暇 9巻 感想
2022/01/14 18:54:32 |
その他 |
コメント:2件

今回は色んなキャラの話が進みますが、夕と慎二がカオスだった(汗)
以下、ネタバレ。
前回、ゴンに告白された凪は、思わず舞い上がって「焦がれた人が自分の”もの”なんて・・・」と浮かれますが、やっぱこの調子じゃゴンに依存してた頃に逆戻りだな・・・(汗)
幸か不幸か、母からの着信に現実に引き戻され、今の自分は母が1番だからゴンとは向き合えないと冷静に判断。
ゴンも昔なら相手の都合のいい存在でもいいと言ってただろうが、恋をしたせいか都合のいい2番じゃ嫌らしく、結局有耶無耶になりました(笑)
夕は自分の醜い部分にようやく気付いたが、「醜くなった自分はもう幸せになれない」と超破滅的思考まっしぐら。
そうだよね・・・ナナメ下の方に行くのがこの漫画のキャラだよね・・・(汗)
ってか、夕は雪だるま家族を踏み潰してぶっ壊したくらい病んでるもんな。
祖母は祖母で自分の惨めな過去をなかった事にして、周囲からいじめられても負けない健気な自分に酔ってるし。
マジでカウンセリング受けた方がいいよ、大島一家は・・・(汗)
このままではヤバいと判断した凪は、しばしのお暇として夕を東京に行かせる事にしましたが、北海道にはなかった開放感に滅茶苦茶楽しそうな夕。
若い頃に上京した時もこんな感じだったんだろうが、武の代わりに今度はゴンに恋をしそうになっていると言う・・・(まぁ、元々そういうのが夕の好みらしいからな)
娘の事が好きな若い男に惚れる母親とか昼ドラかよ(汗)
そりゃみすずも真っ青になるわ。
ってか、夕は恋愛対象ではなく、普通の友達を作ったり、趣味を見つけないと、また武の時と同じ事を繰り返すと思うぞ(流石にゴンはもう凪以外の人に靡く事はないと思うが)
一方、凪は夕の代わりにクリーニングのバイトをする事になるが、張り切り過ぎて結局都合良く使われる羽目に。
夕がいないと回らないとかぬかしてるけど、従業員達って夕に仕事をほとんど押し付けてサボってたみたいだから、そりゃ夕がいないと困るって話で、最初から夕に全部押し付けなけりゃ良かっただけだろと思う。
夕が病気で入院したり、転職したらどうするつもりだったんだ・・・(汗)
ちなみに自分はこういう場合は自分の仕事だけやって後はテキトーな理由をつけて断るし(でないと体力持たないので)、「断りたい時はちゃんと断った方がいい。いちいち引き受けてたら都合よく利用されるよ」と仕事仲間(特に新人)に言ってます(笑)
仕事では厳しいけど、向上心のある人には優しい同僚の主婦も「人手不足は社員や上層部が考えなければならない問題で、アルバイトが犠牲になる必要はない」とキッパリ言ってたしね。
歯車になるのは悪くないが、周囲とって都合のいい形の歯車になるのはやめとけって話。
寧ろ自分の形の歯車を作って世界を動かす(勿論自分や他人を不幸にすんのはアウト)くらいの考えでいいんじゃないかと。
しかし、凪の「自分でやっちゃった方が早いし」って、自分の母もよく言ってた台詞だわ(汗)
家事とか自分でやっちゃった方が早いからと全部自分でやり、結局自分達子供は大人になっても家事スキルが中々上がらないと言う悲惨な結末になった(特に次兄は元々複雑な作業が苦手だから料理嫌いと化した)
なので「このままではいかん」と自分も知的障害者な兄2人も、自分の毎朝の朝食は自分で作り、自分が使った食器は全部自分で洗って拭いて食器棚に仕舞うのが日課となり、掃除や洗濯やゴミ出しなど、必要最低限の家事スキルは身についた(そして家事スキルが身について自信がついたからか、兄達は性格が落ち着いてきたと言うか大人びてきた)
まぁ、それでも凪は車の運転が好きな自分に気付いて、配達は楽しいとか車のギアに魅力を感じるとか、自分なりの生き甲斐を見つけて、少しずつだけと確実に前に進んでるみたいだけど。
そのうち車の整備士とかになったりして(笑)
慎二の方は前に進んだと思ったら、結局見切り発車状態だったと言うか、本人の予想とは裏腹の悲惨な結果に・・・。
凪は欲を満たす方法が夢中になれるものを見つけた故だけど、慎二は欲を満たす方法が恋愛だからな・・・(汗)
恋愛を生き甲斐にすると大抵悲惨な事になるから当然なんだけどね。
自分より下だと見くびっていた円がとんでもない有能ぶりを発揮したわけですが、家事とかできないのは知識がないだけで、物事を吸収する能力がズバ抜けてる子なんかね?(プレゼンも慎二のまんまコピペ状態だったらしいし)
まぁ、家事ができない人は大体がやった事ないってだけで、やっていくうちに覚えていくものですからな(自分や兄達も最初は時間が掛かったけど、やっていくうちに早くなった)
あと、普段はおどおどして頼りないけど、一度スイッチが入ると別人の様になる役者タイプなのかも。
そのうえ謙虚で褒め上手とか、そりゃ有能に決まってるわ(笑)
慎二がそんな結末を自分で客観的に文章でまとめてたけど、本人も自覚してたけど「だっせぇ!」とツッコんでいる自分がいたわ(自分の言動を端的に文章にまとめると酷かったりするよね)
ってか、凪と破局した時とまったく同じ事繰り返してんな。
相手の女が自分より弱い存在だと思って、自分の為に頑張る健気な姿に「俺が守って”あげなきゃ”」とどんどん好きになって行くけど、実際は女が自分より強い存在(立場的にも精神的にも)になってしまって、結局自分の方が弱い存在になってしまったってところが凪の時とまったく一緒。
いい加減、自分より弱くて(に見える)健気な女に惹かれるクセを自覚して、欲を恋愛で満たすのはやめた方がいいと思うんだが・・・(汗)
それって優位に立つ事で女を支配した様な気分を味わいたいと、『自分は強い男』『自分は特別な存在』だと”思わせて欲しい”と相手の女に求めてるだけだし、結局最後には女が自分より強い存在になって自分の弱さを思い知るのがオチなんだし。
でも、恐らく慎二が円と一緒になろうと思った最大の理由は、市川一家が自分の理想だったと言うか、「円と結婚すれば自分も理想の家族の一員になれるかも」と言う昔の凪とまんま同じ理由なんじゃないかと(やっぱ立場が入れ替わっただけ状態)
実際は凪と同様に慎二の勘違いだったわけだけど(妻がキャリアウーマンで夫が専業主夫)
父の方が惣菜を薦めてきた&味の感想に食いついて来た時点で気付くべきでしたな。
いつもの洞察力の高い慎二なら普通に気付きそうなもんだが、いきなり現れた円の両親に気が動転してたのと、市川一家があまりにも自分の理想の家族そのものだから、都合よく思考停止してたのかも(汗)
円の両親に会った日以降、暴走して円に迫る様になったわけですが、完全にドS系俺様キャラで、「うわー・・・リアルで壁ドンする奴とかないわー・・・」とドン引きした(昔、女は壁ドンが好きみたいなCMやってた時「全ての女が壁ドン好きみたいな言い方すんな」と呆れた記憶)
慎二も自分の変わり様に自分で驚いていて、「理知的でトゥ・シャイ・シャイボーイなこの俺が・・・(汗」言ってたけど、「は?何言ってんの?本当の理知的なシャイボーイは相手の都合を考えずに無理矢理押し倒したり、相手から求められたからって押し倒したりしねーよ」と冷めたツッコミを入れる自分がいたわ(苦笑)
多分、この暴走は「弱い女である円が自分に何年も健気に好意を抱いてくれていた」と言う事で、自分が強くて偉い特別な存在になった様な錯覚に陥った故なんじゃないかなーと思う。
実際は全部慎二の都合のいい思い込みだったわけだけど。
でも他にやりたい事があったり、新しくできた選択肢を受け入れられる柔軟さがあるなら「世の中仕事だけじゃないし、円と一緒に仕事を頑張りつつ(勿論円と相談して)、やりたい事でガス抜きしよう」とか、円父みたいに「これを機会に専業主夫として家事を覚えたり、趣味を始めるのもいいかも」と切り替えられるかもしれないけど(実際はそうじゃないかもしれんけど)、慎二って仕事以外に生き甲斐も誇れるものもないし、今以外の世界に行く度胸もないから、プライドズッタズタで中々立ち直れないでしょうよ。
「仕事一本槍の奴は視野が狭い」とか言ってたけど、ブーメラン刺さってんぞとツッコまずにはいられんかった(まぁ、慎二は薄々そんな自分に気付いてそうだけど)
仕事だけじゃなくて、趣味とかも一本槍の人は視野が狭い人が多いよね(特にオタク)
おまけに慎二って「他人にカッコ悪いところは見せたくない」と虚勢を張るタイプだから(それで凪を傷つける事になった)、誰にも相談できなくて1人迷走しそう。
唯一ドス黒い会話ができる凪との交友も切っちゃったし(凪は慎二を友達だと思ってそうだから、あれが最後とは思ってなさそうな気もするけど)
そもそも、その仕事で有能なのも機能不全家庭で築いた空気を読むのが超絶に上手い能力故だから、余計に「仕事を取られたら自分には何も残らない」と思い込んじゃいそう(汗)
まぁ、「暖かい理想の家庭なんてフィクションでしかねーだろ。自分は兄と違ってそんな絵空事求めてねーし」と虚勢を張ってた慎二が、「本当は自分も暖かい家庭に憧れていた」ってのを認めたのは、多少の前進ではあるんだろうが・・・。
んで北海道では、愛恋はすっかり趣味に没頭する充実した毎日ですが、反対に勝は部活でトラブルが発生し、やさぐれていく毎日。
勝のいじめは、本人達は『楽しいいじり』くらいの気持ちなんだろうけど、いじられる側からすれば苦痛でしかないヤツですな(汗)
これは『いじり』と『いじめ』の境界線がわかりにくいから、普段いじられて不愉快な思いをしている側も他の人に気付かずにやってる場合が多いのよね・・・(二次元キャラに『愛あるいじり』とか言っていじるんだけど、傍からみればいじめにしか見えないとか)
テレビとかで、その人の容姿とか(未婚女性の場合は年齢とか)、本人の努力ではどうにもならない事でいじって笑いのネタにするけど、あれ海外なら確実にいじめ(寧ろ差別)扱いだし、それで散々いじった人達が「何故いじめはなくならないのか?」「いじめは良くない(キリッ」とか言ってるのを見ると「原因の一部は明らかにお前らだろ(白目」と言いたくなる。
愛恋が言ってた『バタフライエフェクト』って作品は、一時期流行った『シュタインズゲート』ってゲームがまんまその作品をパクった内容だったって話ですな(面白かっただけに苦笑いだったわ)
んで、とうとう堪忍袋の緒がブチ切れた勝は悪質ないじりをしてきた部活仲間をボコボコにし、完全にサッカー部に戻れなくなってしまったと。
いじめてきた奴をボコボコにしたら爽快だったってのは、良いか悪いかは別として普通の人間の反応と言うか、引くかもしれないが、それ以上に心配になるかと(汗)
もう自分の人生は悪い方にしか行かないと絶望する勝ですが、偶然にも安く手に入った貝を仲間達と一緒に食べられる事になり、死んだ様な目から突如生き生きした楽しそうな目に早変わり。
恐るべし、食い物の力(笑)
自分も学生時代、こんな感じで友人達と飲み食いしながらだべってたなーと思い出しました。
まぁ、身も蓋もない言い方しちゃうけど、サッカーって別に学校でしかできないわけじゃないし、大人になったら別のサッカー好き友達ができるかもしれないし、そんでサッカーのコーチになるとか言う道もあるし、部活にはもう出られないからサッカーやめるしかないってのは極論かと。
場合によっては、勝みたいにサッカーをしたいけど仲間からハブられて出来ない子の力にもなれるし、同じ間違いをしそうな子を止める事もできるし(経験者だから説得力半端ないし)
ゆるく自分なりに好きな事をする事で充実している凪と、落ちぶれた者同士だけど仲間がいた勝は、一緒に貝を食べる事で幸せになって欲も満たされたが、恋愛で欲を満たそうとした慎二は思い通りにいかない現状に目の前が真っ暗状態。
精神的に余裕もないのに恋愛に走るとロクな事にならない典型だわな。
番外編のバレンタイン話では、女サイド(ってか凪)の苦労話。
正解を狙おうとするから空ぶるんであって、単純に自分の作りたいもの作って「シックと悩んだんだけど、あえて可愛い系でブレない自分アピールを狙った!かえって斬新でしょ!(笑」とでも言って誤魔化せばいいのに(笑)
あと、慎二は手作りチョコに「重い」と悪態をついているが、カッコつけの天邪鬼な性格なので内心は滅茶苦茶喜んでるんじゃないかと(だから味の感想については正直に褒めるうえ、メッセージ入り折り紙をいまだに大事に持ってる)
自分はバレンタインはキットカットの袋詰めを休憩室に置いて「勝手に食え」と女子力皆無な感じだったけど(休みの日は当然スルー)
次巻では慎二の迷走話みたいで、「『恋も仕事も頑張る私』実現には生贄必須すか?」と軽く絶望してるっぽいけど、「お前も『恋(家庭)も仕事も頑張る俺』実現に円を生贄にしようとしただろうがよ」とツッコまずにはいられんかった(汗)
「どこで間違えた?」と悩んでましたが、円を「何もできない弱い女」と見下していた事とか、円が「最後の思い出に」と言った時断らなかった事とか、円が自分に気があるからって手を出した事とか、上げたらキリがないが、要約すると自分の心の虚しさを”女”で埋めようとしたからかと(二次元だろうと百合だろうと虚しさを女で埋めようとする男は迷走してる人が多い印象。逆もしかり)
慎二って今まで自分の心の虚しさを、『仕事』か『女』で穴埋めしてきたみたいだし、腹を割って話せる友達を作らず(凪はいつまでも恋愛対象扱いで自ら切ったし)、他に趣味も探そうとしてなかったし、それ故に視野が狭いから遅かれ早かれこうなったとは思う。
あ、ちなみに他に充実した趣味あるけど漫画アニメゲーム”も”大好きって人はともかく、漫画アニメゲーム”しか”好きなものがない人(新しい世界に飛び込む度胸がないから手っ取り早く漫画アニメゲームに走ってオタクを名乗る消費型)も視野が狭くて迷走している人が多い印象(汗)
しかし、円ってなろう系小説とかではヒロインとして絶対出しちゃいけないタイプだな(笑)
なろう小説のヒロインって、最強チート主人公様より下の存在として主人公様をちやほやと持ち上げる要員だから、持ち上げ要員だと思ってた天然はわわ系ヒロインが、異世界に行ってチート能力を使ってようやくトップになれた主人公様を更に追い抜いてトップになって周囲からちやほやされる様になり、主人公様が2番扱いになるとか絶対読者からクレームくるだろ(「ポリコレがー」とか「フェミがー」とか)
まぁ、現実ではわりとそういう事もザラみたいだけど。
それから円の唯一できる料理がヨーグルトをこしたやつみたいですが、前に自分も牛乳とレモン汁で似た様なの作った事あるなぁ。
温めた牛乳にレモン汁混ぜてかき混ぜると、分離してカッテージチーズができるんですよね(外食時はほぼ必ずチーズ料理を頼むほどチーズ大好き人間故に一度作ってみたかった)
分離した汁の方は栄養もあるし、もったいないからカレー作る時に混ぜた記憶(どうでもいい)
プロフィール
Author:知実
ゲーム好きだがツッコミ気質な毒舌家で厨二っぽいところがある残念な女。
基本的に遠慮なく言いたい放題言っているので、読むのは自己責任でお願いします。
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コメント
こんばんは。
慎二が「コンパスの針~」って言ってるシーンって
誰のことを指しているかわかりますか?
Re: こんばんは。
あと、そのシーンって何巻のどこら辺の台詞でしたっけ?(汗)
まぁ、慎二の中を大体占めてるのは兄か、両親か、凪だし、それらのどれかか、もしくは迷走している自分辺りなんじゃないかと。
詳しいシーンが思い出せないので、間違ってたらごめんなさい(汗)
もしコミックスにはまだ載ってない話なら、自分にはまだわからんです(雑誌漫画は読まずコミックスまで待つ派)
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