月華国奇医伝 6巻 感想

2021/02/16 21:30:23 | その他 | コメント:0件


遅くなったが、6巻感想。



今回の表紙は李峰潜入組ですが、やっぱこの作品って胡葉と景雲のW主人公って事なんかなと思う。


以下、ネタバレ。



胡葉の医術所に文洙が眼病患者である元超を連れてきたわけですが、武人なだけあって元超は身体を鍛えていて、その筋肉が胡葉の理想そのものだったので、胡葉は興奮して抱きつくが・・・景雲の嘘が本当になった(笑)
美少女が抱きついて頬ずりしてくるなんて、ある意味美味しい場面なのかもしれないが、胡葉があまりにもキモいので逆セクハラ状態で恐怖しか抱かない元超。
あのセクハラ爺さんな文洙でさえドン引きする胡葉のキモさ、マジぱないっす。
そんな胡葉にシンは鉄拳をお見舞いするわけですが、本当暴走する妹を止めるお兄ちゃん状態だな(笑)

沙眼(トラコーマ)は性感染症の一種みたいですが、色んな人と性行為をしている人とか大変そうだな(汗)
自分はものもらいができて治療してもらい、1日だけ眼帯つけてた事はあったけど。
幸い、元超は生真面目でストイック故に、そういった事とは無縁の生活をしてきたから、『沙眼』ではなく『流行り目』の可能性の方が高く、清潔にしとけば治るから問題なしと言う診断になりましたが、少し観察しただけで見分ける胡葉に疑心を抱かずにはいられない元超。

そして、その疑心にトドメを刺す様に胡葉は「失明した目も治るかもしれない」と希望を持たせる発言をしつつ、次には「手術すれば治るけど、『生きた人間の目』が必要なんだよ~。でも手に入るのが難しいんだよね~(笑」的な事を言って元超と文洙にドン引きされる。
多分、胡葉は思った事をそのまま言ってるだけなんだろうが、あまりにもグロテスクで恐ろしい事を”普通に”言ってるから周囲からは狂気じみて見えるんでしょうな(汗)
この世界じゃ医術なんて全然認知されてないから余計に・・・。

結果、胡葉を『生贄を要求する悪鬼羅刹』と認定する元超・・・そりゃそうなるわな(汗)
おまけに「生きてる人からは難しいから新鮮な死体からでもいいよ」とか死者を冒涜する様な発言(難しくなきゃOKなんかい)までするし、医術の認知がほぼまったくないと言っていいほどな世界じゃ、そりゃ悪鬼羅刹の類だと思うわ。
科学技術も皆無だから、理解できない人間の言動は「鬼の仕業」とする様な世界だろうし。
実際大昔は理解不明な人間の言動を鬼や妖怪のせいにしてたそうな(多重人格=キツネ憑き、刀による暴力(現代だと拳銃とか)に魅入られた人間=妖刀、お上の刀の試し切り通り魔+隠蔽=かまいたち)
ってか元超が真っ当な人間だから「そんな事できるか!」となったけど、人を殺してでも手に入れようとするヤバい奴だったら(最悪「じゃあお前の目を寄越せ」とか言われたら)どうすんだ。

頑張っても届かないライバルの存在と、自分の存在意義だった剣の道を閉ざされてしまったと言う思い込みで、人生お先真っ暗と絶望した元超は自殺を図ろうとし、胡葉が必死に目は治ると訴えても、「てめぇの様な冷血異常者の言う事なんぞ信じられるか!」って感じで聞く耳持たず。
まぁ、自分も元超の立場だったら胡葉の事は信用できないだろうなぁ・・・(汗)
父ノアに言われた「医術の本質は”病そのもの”ではない。”患者”を診るのだ」と言われてたが、理解しようとしなかったツケがここになってやってきましたな。
幸い文洙が身体を張って元超に寄り添い、励ました事で自殺は思い留まりましたが、胡葉は『患者は病を治せば問題なし』って思考で、『患者を理解し、寄り添う』なんて考えは欠片もないし、『病を治すのは楽しい』と寧ろ病の存在を喜んでるくらいだから、しばらくは迷走しそうですな(汗)
それとも胡葉と言動が似てる朱嬰と対峙して、客観的に自分がどんな人間か思い知って言動を改めていくって感じかね?


景雲達の方は、蔡と冰羽が相変わらず仲悪いですが、仕事自体はお互い真面目にやっているので、それぞれ情報を掴んで来ましたが、青雪って男の子だったんか。
この世界の長髪の男は頭の上でまとめて結い上げ、女はハーフアップやゆるくみつあみにしてる人が多い印象だから、髪を下ろしてる青雪も女の子だと思ってたわ。
多分、母親似故に中性的な顔なんだろうな。

そんな青雪の助力もあって、無事目的の村に潜入できたわけですが、女装した冰羽の演技がめっちゃノリノリだった(笑)
青雪に「天女みたい」と褒められて満更でもない顔をしている辺り、マジで女装が趣味なんじゃ・・・。

そして例の流行り病の現場は凄まじく悲惨だった(汗)
「目の前に苦しんでいる人がいるのに、黙って見ているなんてできない」と蔡は止める冰羽をふりきって末期患者の世話を手伝いますが、こういう思いやりがある部分も含めて景雲のお供に選ばれたんかなと思う。
固定概念に囚われている部分は改めた方がいいと思うが、『国民を思いやる』と言うのは国を運営する人間にとってとても重要な部分だし。
ってか、これだけ人が苦しんで悲惨な事になってるのに、平然と輪教や蘆氏一族にゴマすりする沈の神経が恐ろしいわ・・・。
もはや村人を命ある人間だと思ってないだろ。
結局国民は権力の為の生贄じゃん・・・いや、現実の今の政府も似た様なもんだが・・・(汗)

結局患者の1人は死亡し、助けられなかったと悲痛な表情の蔡ですが、人が死ぬってマジでショックな出来事なのよね。
医療現場とかこういう患者達のお世話が本当に大変なんでしょうよ・・・看護師とか特に。
今はコロナが悲惨で現場は滅茶苦茶疲弊してるみたいですが、コロナの医療現場の動画とか見てるとマジでこんな感じで悲惨で胸が痛くなってくるレベルなので、とりあえず皆さん負担を増やさない様に遊びに行くのだけはやめましょうネ(無症状や軽症でも後遺症でハゲたり、仕事内容を忘れるほどの記憶障害になったり、味覚障害を起こして飯が不味くなるらしいし、治るかも不明らしいし)
あと、どうでもいいけど蔡って口元隠すと一気に美形に見えるな(笑)

「これは自分では対応しきれない」とやむを得ず胡葉を呼ぶ景雲ですが、青雪は胡葉の銀髪碧眼とシンの黒い肌にドン引き。
シンは自分達を警戒する青雪を嫌悪の表情で見ますが、もしシンが青雪の立場だったら「絶対偏見の目で見ない」と断言できるんですかね?
生まれ育った環境が黒系統の髪に黄色い肌の人間ばっかじゃ、銀髪や黒い肌の人間を見たらそりゃ驚くわな(情報環境がど底辺の偏狭のど田舎じゃ余計に)
人間は見慣れないものに警戒心を抱くのは当然なんだから、そこは割り切って交流して「自分は外見が変わってるだけで中身は同じ人間」だとわかってもらうしかないでしょうよ(それでも理解してくれない人はどうしようもないが)
まぁ、シン自身が肌の色の事で嫌な思いをしてきたせいかもしれんけど(汗)

んで、肝心の景雲達が山へ行ったっきり行方不明みたいですが、輪教に捕まったのか、何か考えがあって山奥で息をひそめているのか、現時点じゃわかりませんな。
でも、山に入った村人達も行方不明になってる辺り、捕まってる可能性の方が高いな(食料の問題とかもあるだろうし)

ってか、木が土砂を防いでくれてるのに、山の一部をまるごと森林伐採すりゃ土砂崩れも起きて当然だろうよ(汗)
前に蘆氏が「土砂崩れが起きて~」とか言ってたけど、自分達が意図的に引き起こしたもので、いけしゃあしゃあと素知らぬふりをしてただけだったと・・・正に外道。
知識がないとこういう事もわからず、何となくで従っちゃうから恐ろしい・・・いや、この世界じゃ仕方ないが。
恐らく、沈(ってか輪教)は田や米蔵を潰す為にわざとその場所を狙って伐採させて土砂崩れを引き起こし、『村の飢饉を助ける為』と輪教が介入しても違和感ない状況を作り上げたんでしょうな。
そうなると、やっぱ病の原因として怪しいのが輪教がほどこしたトウモロコシだけど、どうなんですかね?


6巻はこんなところかな。
事が大事なので7巻じゃ解決しなさそうな気がする。

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