ヒーリングっとプリキュアを観終わって

2021/02/23 11:51:34 | プリキュア | コメント:0件


ヒーリングっとプリキュアもとうとう終わりましたね。
普段アニメは視聴せず、視聴し始めても丸1年となると途中で挫折し、DVDとかで一気に視聴する自分ですが、ヒーリングは1週も欠かさず視聴できました(笑)
HUGとスターは挫折したので、てっきり自分はアニメ視聴には向いてないタイプかと思ってましたが、キラメイジャーと言い、やっぱ面白ければ続けて観られるものなんですな(自分の好みと合ってたのもあるだろうが)

重い話ではありましたが、その分深みあるストーリーになり、なおかつキャラ達が重い部分と向き合って成長の糧にすると、ちゃんと王道を貫いていたので、かなりの名作になったんじゃないかと思います。
ってか、人間ってそういう重い部分と向き合いながら人生を良い方向に改善していかないと、永遠に辛い人生のままですからな。
バトルシーンも毎回凝ってたし、人の心理や人間関係やちょっとした動作とか女性スタッフ中心だからこそ表現出来た描写ってのが結構あったし、ヘタな作家がやりがちな『話の展開の為にまともだったキャラを突然頭悪い&情緒不安定キャラにする』って事もなく、寧ろ皆聡いなと思った。

個人的にはやっぱ妖精が一緒に戦う相棒ってのが良かった。
プリキュア達だけじゃなくて、妖精達も一緒に成長していく姿が感慨深かったです。


あと、HUGやスターと違ってスタッフのドス黒い欲望を感じなかったのがとても良かった(笑)
誰かがえこ贔屓される事もなく、雑に扱われるわけでもなく、あざといキャラ萌えもほとんどなく、相棒が動物型の妖精だから、純粋な気持ちで友情を育むプリキュア達が見れたし(それでも百合百合うっさい奴は知らんが)、ネットでやたら大騒ぎされていたダルのども全否定で、本当友情メインの熱い作品だったと思います。




※以下、ダルイゼンにかなり辛辣な事を言ってますので、ダルイゼンやダルのどファンは注意。






のどかとダルイゼンの決着のつけ方は賛否両論みたいですが、自分は「そりゃそうなるわな」と納得しました。
もう一度寄生させろとか「俺の為に犠牲になってくれ」って言ってる様なもんだし、しかものどかはダルイゼンのせいで死にそうなくらい苦しい思いを何年も(小学生時代丸ごと犠牲)してきたわけだから(しかも1度ならず2度までもな挙句、2度目は意図的)拒絶して当然だし、拒絶しなかったらそれは「優しい」じゃなくて「甘やかしてる」だけだし、自分の事を粗末に扱うメンヘラって事になるわ。
『軒を貸して母屋を取られる』の如く、利用されて裏切られるのがオチってわかってるから余計に。
ダルイゼンの耳飾りが花で、グレースが葉っぱなのって、のどかの犠牲の末に咲いた花がダルイゼンとか言う意味だったりして(苦笑)

前作のカッパードみたいに元はいい人だけど絶望の末に闇堕ちしたとか、ダルイゼンが改心して「お前を犠牲にせず助かる方法がないか」とか訊ねるなら、のどかも他に助けられる方法がないか模索したと思うが、生まれつきのクズで、何があろうがどこまでも他人の犠牲が前提の自分本位で、最後までのどかに寄生する事を諦めない真性どクズのまんまだったから、そりゃ助けたくないと思うわ(汗)
おまけにダルイゼンってのどか母にも暴力ふるってるし、大事な家族を傷つけて笑ってる様な奴に”我が身を犠牲にして”助けられるかって話である(少なくとも自分は無理)

お金で例えるなら、今までそいつのせいで借金まみれの悲惨な人生で(しかも押し付けた本人は罪悪感ゼロで寧ろ嘲笑ってくる)、やっとその借金を返し終わって自由な人生を楽しんでたら、またしょうこりもなく「俺を助ける為に借金を背負ってくれ」って言われて、断ったら「自分勝手な奴」と理不尽に罵られた様なもんですよ(こう例えると本当に酷いと言うかガチクズだな・・・)

もしくはDV駄目男が寄生先の女に(+女の家族にも)散々暴力ふるっておいて、女がやっと男から解放されて楽しい人生を送ってたら、借金取りとかヤクザとかに追われた男が都合よく「俺を匿ってくれ」「お前だけが頼りなんだ」と縋って、断ったら「お前は自分さえ良ければいいのか」と勝手な事ほざくようなもん(どっちにしろガチクズだった・・・)

関わりたくないと距離を置くのが真っ当な行動と言うものよ。
自分が困った時に助けて欲しいのなら、普段から周囲には気遣い、優しくしとけって話。
いくら今回のモチーフが医者だろうが、医者だって自分の人生を滅茶苦茶にしてトラウマ植え付けた奴に”我が身を犠牲にして”助けるなんて無理だし(ってか医者からすれば害ある病原菌なんて滅ぼす対象でしかない)
ちなみに看護師の女性は駄目男にひっかかる人が多いらしいんですが、恐らく男がダルイゼンの様にクズでどんなに酷い目に合わされても「彼を助けられるのは私だけ。私が優しくして尽くせば彼もきっと改心してくれる」とメサイアコンプレックス故に見捨てられなくて、自ら不幸の無限ループを繰り返してるんかと(汗)

つまり、これまでのどかや皆に酷い事”しか”して来なかったのに反省ゼロで罪悪感もまったく感じず、変わる機会なんていくらでもあったのに変わる意志もない(最後のチャンスさえふいにした)時点でダルイゼンは詰んでたわけですな。
DV駄目男の末路を見事に表したキャラだった・・・(汗)

ってか、バテテモーダやネブソックやケダリーやグアイワルが退場した時は大して騒がなかったのに、ダルイゼンだけ「助けろ」と大騒ぎするなんて差別じゃね?
ダルイゼンは最初から最後まで外道で酷い事しかしてこなかった(グアイワルやバテテモーダやネブソックの様に愛嬌もない)のに人気あったのは「イケメンだから」ってだけなんじゃ・・・(汗)
あとこういう危険なオーラを持つサドっ気のあるメンヘラ美形キャラは熱狂的なファンがつきやすいし(苦笑)

自分はダルイゼンみたいに女をいじめたり、搾取して喜ぶ様な男に「お前は俺様のもの」と無理強いされたり、支配されるとか嫌なので、のどかが「ふざけんな!都合のいい時だけ私を利用するな!私はお前の道具じゃねえ!私の身体も心も全部私のものだ!!(激怒」って感じでフルボッコにしてくれたのは良かったけどね(笑)
のどかってか弱くて押しに弱そうに見えるからか、一部の視聴者から『お願いすれば何でも言う事を聞いてくれる都合のいい女になってくれそう』と物凄く失礼な扱いをされてたみたいだし、この件で公式が断固否定してくれたのは本当に良かった(ってか、か弱そうだから何でも言う事聞いてくれそうとか偏見だろ)
ってか、ダルイゼンって絶対のどかの異性の好みから1番かけ離れてるだろ(前作のひかるは河童&宇宙人大好きで、カッパードも根はいい人で性格もひかるの父と祖父に似た部分があるからわかるけど)


女達よ~自由になあれ~♪鎖をほどいて~♪たった1度だけしか~人生は~ないから~♪
見せて~♪ゾクゾクして~クラクラさせて~虜にしちゃう痺れる覚悟~♪
きっときっと~うねりに変わる筈だわ~♪どこまでだって感じたい~♪どこまでだって愛したい~♪
冗談やめて~止めて~マジで~無理で~どいて~馬鹿にしないで~♪
どっちの台詞なのよ~♪あんちくしょう~こんちくしょう~♪どっか消えておくれよ~夢泥棒~♪


by『未来はオンナの為にある』 超時空女神ワルキューレ(マクロスデルタ)


とにかく自分は、あののどかの本音を尊重した展開は普通に納得してます。
自分は最終的に皆が(敵も味方も)幸せになればいいとは思ってますが、罪を犯した奴はちゃんと罪と向き合い、償ってからだと思ってるし(自罰的な人の場合は状況によるけど)、罪と向き合う気も償う気もゼロなダルイゼンは自ら幸せを放棄したってだけかと。
そんな道を選んだのはダルイゼン自身で、ダルイゼンが背負うべき責任なんだから、周囲がとやかく言ったって無駄だし。

キングビョーゲンも人の優しさにつけ入るクズだったわけですが、ダルイゼンと似た様な事言ってのどかを揺さぶっても、本人は「私は綺麗で優しい聖女じゃない。私や皆を傷つける奴の面倒まで見きれないし、自分勝手で醜い部分もある普通の人間だ。ってか自分勝手なのはお互い様だろうが」って感じで、ちゃんと醜い部分も認めたうえで自分なりの意志を貫いたのは良かった。
プリキュアってやたら綺麗な聖女扱いされてる部分もあったから、それをバッサリ否定してくれたのは個人的にGJでした(笑)

何にせよ、『人の優しさにつけ入って搾取する様な奴とは関わらない様にしましょう』って事ですな。
そいつがクズのままでいるか、改心して変わるかは本人が決める事なんだから、周囲が無理矢理改心させようとするのは『相手を自分の思想に染めよう』と言う支配欲でしかないし(自分の言動が他者に影響を与えて良い方向に行く事はあるが)

一方、ある意味最後まで生き残った(?)シンドイーネですが、本当何であそこまでキングビョーゲンに惚れているかがわからんかった。
あれかな?ひな鳥が最初に見たものを親と思う刷り込み現象と言うか、それにプラス小さい女の子にありがちな「大きくなったらパパと結婚する~」ってのが合わさった結果なのかな?
幹部達ってアスミと同じで生まれたばっかの存在なわけだし。
自ら取り込まれる事を望むとか、あそこまで行くとカルト宗教の信者レベルですよ(汗)
でも、どこまでも明るいノリなのはシリアスな展開の中での癒しでした(笑)


プリキュア達と妖精達は見事に成長して、本当にいいパートナーになっていったなと感慨深かったです。
よく説明では「特別仲がいい」とか「親友、仲間」とか言うんだけど、実際は「どこが?ただそれっぽい事やっただけだろ」とか「ただ相手の都合のいい存在になってるだけじゃね?」って思ってしまう作品とかあるけど、ヒーリングのプリキュアと妖精は本当にお互いを支え合い、高め合ういいパートナーになってたと思います。

ちなみに自分の最愛キャラはラビリンです(大真面目)
ラテも良かったけど、結局ラビリンが1番好きになりました(笑)
加隈さんの声も可愛いし、のどかとのコンビが可愛過ぎて本当に大好きです。
ダルイゼンを見捨てる事に罪悪感を抱くのどかに、「のどかが犠牲になる義理も責任もないし、皆を護る為に頑張ってるのもわかってる。もしのどかに何か言う奴がいたら自分がぶっ飛ばす!だからのどかは自分を大事にしていいんだ」と、のどかの意志を尊重し、励ますラビリンに痺れました(ってかアレDV男に怯える女を励ます女友達にしか見えんかった)
ビーバレ編のアホっぽいやりとりとかも面白くて可愛くて最高でした(笑)
決戦後のお別れとか「今度こそ平穏な暮らしをして欲しい。危ない事に巻き込んでごめん」と申し訳なさそうなラビリンと、「大変だったけど楽しかったから」「パートナーじゃなくなっても、私達は友達」と言うのどかの、互いを思いやる関係に感動して泣いてしまったわ。


ラストで環境問題が出てきた事に唐突だと言ってる人がいるみたいだけど、自分は別に違和感を感じませんでした。
だってヒーリングって『生きる事は素晴らしい事』ってのがテーマなわけで、それを感じるには『幸せになる事』が1番大事で、動植物と共に生きる事も幸せの1つなわけだし、単純に『地球の”皆”が幸せになるにはどうすればいいか?』と言う話になっただけかと。

「これから考えて、できる限りの事をやっていこう」とあえて答えを曖昧にしたのも、『正解を求める事よりも、1人1人が関心を持ち、皆で議論する事の方が大事』『人間は自分勝手で醜い部分もあるけど、良い部分もあるし、それを受け入れたうえでどうするか考えよう』って事なんかなと思う。
ヒーリングは『これが正しい』と相手にわからせるのではなく、『あなたはどうしたい?』と常に相手の意思を尊重する姿勢だったし、ゴミをポイ捨てする人間もいれば、ゴミを拾ったり、動植物が健やかに暮らせる様に頑張る人間もいるって事も描写してたし。

ダルイゼンやキングビョーゲンは加害者で搾取する立場なのに、自分の事棚に上げて優しさにつけ入る様な事言うから「てめぇが言うな!(怒」と突っぱねたけど、サルローは被害者で搾取される動物の立場だったから、加害者で搾取する立場である人間なのどか達は「すいませんでした。これから改善していきます(汗」となったんかと。


本編は終わったが、春には映画もあり、衣装も可愛いと思ったけど、何故5と一緒なのか・・・。
多分、コロナのせいで秋映画と春映画を同時にやる必要があったからこうなったんだろうが、何故5・・・前作の存在って一体・・・(ミラクルリープで既に会ってる設定でややこしくなるからとか?)
ってか、個人的にもう春映画とかやめて、秋映画1本にしぼって力を入れりゃいいと思うんだが・・・(汗)
歴代キャラとのコラボはオリジナルアニメでも作って、感謝祭みたいにオンラインでお金払った人だけ観れるようにするとか。
仮面ライダーセイバーでも思ったけど、映画やおもちゃの販促に合わせて一時期ストーリーがやたら駆け足だったり、色々詰め込みすぎてわけわからなくなるのはマジで勘弁して頂きたい。
スタッフがまともでも、業界やおもちゃ会社のドス黒い欲望を感じて白けるから(白目)


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んで、次はトロピカルになるわけですが、声はヒーリングに続き、安定した演技の方を採用したっぽいですな(スターのひかるは賛否両論が凄かったからなー)
でも自分はアニメはあんま見ないから、声優には詳しくないので、石川由依さんくらいしかわからないなー(汗)
しかも石川さんもこの前ゲーム(↓)で知ったってくらいだし。



テイルズオブクレストリアってRPGのヒロイン役で、薄っぺらい駄目男な主人公(公式公認です)に依存する駄目女(公式公認です)だったな(汗)
人間のドス黒い部分に焦点を当てたストーリー上の設定とは言え、主人公の為なら手段は選ばず、暴力的な方法も厭わないので、仲間の男から『野蛮放火魔女』呼ばわりされてるし。
ちなみにのどか役の悠木さんも出てましたが、「罪人は全員死ね」な血も涙もない虐殺処刑執行人少女役でした。

テイルズシリーズはVの時からシリーズを私物化するオタッフの暴走が酷過ぎて一切買わなかったけど、つい先日クレストリアのPVを見た時は硬派そうな感じで、歴代キャラをやたら出す安っぽい事をせず、コンシューマーで出してくれたら買ってたんだが・・・(アプリは課金バグが酷いらしいし)

話が逸れてしまいましたが、ヒーリングが硬派で名作なだけに、トロピカルが私情が混ざったオタッフ作品みたいになったら、落差が余計目立ちそうですな。
とにかく最低でもキャラは平等に扱い、キモオタ狙いのあざとさをなくし、ヘタに百合とか腐とか入れず、視聴する人が前向きになれて、子供に悪影響のない作品にして欲しいです(汗)
プリキュアはあくまで”児童向け”アニメなんですから。
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