凪のお暇 7巻 感想

2020/05/11 12:50:56 | その他 | コメント:0件


最新刊が発売されたので買いました。

凪のお暇 7




今回も母親との確執と母親の闇の原因の話。
最近は重い話が続くな(自分は考察し甲斐があって好きだけど)


以下、ネタバレ。


代打作戦で慎二が来たのは、桃園が急に来られなくなったからだったんですな。
それでも最初はやらないと言ってたのに、結局やる事にしたのは凪の事を知りたいと思ったからで・・・・・・やはり未練が残っているんだな(汗)
ってか、桃園は本番前に気合入れようと戦隊ものの真似して足の骨折るとか、「何やっとんねん」とツッコまずにはいられんかった(笑)

凪は「完璧超人な母は慎二なんかに騙されない!」とか思い込んでますが、夕は慎二にあっさり乗せられてはしゃぎまくると凪の予想を見事に裏切り、ようやく「母も普通の人間」だと理解する。
夕が凪の言う様に全てを悟っている人間なら、多分子供の人生に口うるさく干渉しないと思うぞ(汗)
かと言って放置するのではなく、子供の意思を尊重しつつ見守るかと。
慎二は既に両親の二面性を知ってたから、「親だって人間だし、人間なんて所詮そんなもんだろ。とっとと見限って、何事もなかったかの様に生きていけばいい」的なえらいやさぐれた思考。
ってか、親の都合のいい子を演じてる辺り、全然見限れてないよね。
親が作り上げた歪で苦しいだけの砂上の楼閣の様な世界だけど、それ以外の世界を知らないから、その世界から出たら人生破滅すると思い込んでて、だから”その世界で”どうやって生きていくかと考えた結果が今の慎二なんでしょうな(汗)

だが馬鹿正直な凪は母と向き合おうと「自分には母を救えない」と全部暴露するが、夕は現在の状況を散々罵倒しておきながら、「こうなったのは自分のせいだと言いたいのか?お前が勝手にやった事だろ?自分は自由にしていいって言ってるじゃん」と、ダブルバインド(矛盾した命令)状態であくまで自分は綺麗な存在でいようとするので、凪はブチ切れ寸前。
まぁ、ただでさえ人は自分が悪だと中々認められないし(犯罪者だって「騙される方が悪い」と責任転嫁するし)、夕の今までの言動を考えると、自分の醜い部分をそう簡単に認められるわけないわな(汗)
凪が母との依存症ゲームにのめり込みそうになったところで、うららが割って入り、みすずや吉永、終いにはバブルの同僚達まで一斉に押しかけて凪を庇い、今の自分は独りではないし幸せだと実感し、自信を持って夕に「ここに残りたい」と自分の意見を言う。
やはり『友情』は人生の心の支えになる最強のものなんだとつくづく思う。

だがしかし、母とはこれで少しは和解できたと思ったら、今度は祖母が凪を自分達の世界へ引き戻そうと躍起になり、凪を騙して実家に呼び戻す。
多分、「自分を幸せにしてくれるのは孫しかいない」と思ってる故なんじゃないかと・・・(汗)
夕がしおらしくなったのは、凪がもう自分が支配できない強い存在になってしまったとわかったし、自分を幸せにしてくれそうな存在はもういないから、生きる目的を見失って意気消沈してるんでしょうな。
ってか、自分より弱そうな支配できる相手だから強気だったけど、相手が自分より強いとわかるとしおらしくなるとか、まんまいじめっ子とかクレーマーの気質だな(汗)
被害者は簡単に加害者になると言うか、祖母や周囲の人間から陰湿な扱いを受けて鬱憤が溜まってるんだけど、かと言ってその腐りきった世界を変える勇気も、そこから抜け出す勇気もないから、自分より弱い凪にその鬱憤が向けられてたんだろうなーと思う。
そして恐らく祖母も同じ理由で夕を貶しまくってるんかと(汗)

そして夕も昔は夢を見ながら東京に上京して、天然パーマの男と恋愛したらしいが、結局上手くいかずに実家に戻って来た事が発覚。
恐らく、昔の凪みたいに自分の醜い部分の直視を避ける為に恋を利用しようとした結果、凪が誕生したんでしょうな(汗)
そして凪は「自分が生まれたせいで母は夢を諦めた」と滅茶苦茶罪悪感を抱きますが、「母だって、これから頑張れば幸せになれる」と言う考えが頭の片隅にも思い浮かばない辺り、やはりまだ病んでるな。
まぁ、うららに「うららは”若いから”望めば何にでもなれる。自分くらいの年齢になったら何にもなれないし、限られた選択肢の中で生きていくしかない」とか超ネガティブな事言ってたくらいだからな(そしてうららに「なりたいものになるには選択と努力が必要だし、若いから可能性は無限大ってのは暴論」と言われた)
だから「母が自分と同じ様に苦しんでいる存在ではなく、完全な悪だったら自分は綺麗で善良な被害者でいられたのに」的な、ゴンが思わず迎えに行くレベルの後ろ向きで闇が深過ぎる発言が飛び出したんでしょうよ。

ってか、別に夢って言っても夕は明確な目的があって上京したわけじゃないっぽいし、単純に東京に来ればドラマの様な恋をしていいお仕事に就けてハッピーEDになれるとか、お花畑的な考えだったんじゃないかね?
それに凪がまだ子供なら「自分がいるから母は自分の夢を追えない」って言うのもわかるんだけど、凪はもう成人してて、もうすぐ三十路突入の大人だぞ?
子供がいるから人生諦めるしかないって理屈は通用しないだろ。
若いうちにしか出来ない仕事ってのは確かにあるが、世の中それだけじゃないし、それ以上に今の自分に向いている仕事とか、人生を充実させるものなんて探せばいくらでもありますからな。
『受験に失敗したら人生終わり』みたいな日本の悪しき風習的な固定概念に囚われているんでしょうな(慎二の家庭はそれで完全に破綻したらしいし)
最近『転生したら○○になってた』みたいな作品がやたら出まくって人気なのも、「ある程度歳を取ったら何にもなれないから、死んで生まれ変わるしかない」と思い込んでる人が多い故かと・・・(汗)


そして一応交際している慎二と円は、周囲からは羨ましがられる高ステータスの美男美女カップルで、円も可愛くて甘え上手だが、同時に悲劇のヒロインを気取って依存してくるので窮屈を感じずにはいられない慎二。
円も環境が悪い中育ったからか、結構メンヘラっぽいからなー(汗)
まぁ、慎二もメンヘラだから『類は友を呼ぶ』と言う意味では当然の結果なのかもしれんが。
ってか、前は慎二が凪に依存してたけど(凪は依存される事に依存してた)、今度は依存される凪の立場になっただけって言うか、依存する側とされる側の立場が入れ替わっただけって事に気付いてないな。
「もう間違えない」とか言ってるけど、結局いつも通り仮面被っていい人を演じ、自分の醜い部分も晒せず、言いたい事も言えない時点で上手くいってないと思うぞ?
あと、今まで凪以外の恋人は「自分が好きだから」「一緒にいて楽しいから」じゃなくて、周囲から良い評価を得る為に選別してたんかい・・・・・・そういうところも昔の凪とそっくりだな(汗)

そんな中、テレビ電話で凪と醜い本音を世間話感覚で言い合える関係に慎二は心地良さを感じる。
なんか親友みたいな関係になってきてるな。
まぁ、結局対等な恋愛はこうやって友情を突き詰めた先にできるものっぽいからな。
くっつくかはわからんけど(ドラマじゃ凪は誰ともくっつかなかったし)


おまけマンガの家計簿の話で思ったのは、昔の慎二がマジで好きな子をいじめる小学生のガキ状態だなと・・・(苦笑)
ってか、凪の都合も考えず欲望のままにいきなり押し倒すとか、ソシャゲの乙女ゲーの攻略キャラみたいだな(プレイした事ないから詳しくは知らんので偏見入ってます)
そう思うとああいう支配する者とされる者の不健全な関係で成り立つ系(でも何故か純愛扱い)の乙女ゲーって、主人公も攻略対象も全員メンヘラって事ですな(ってかああいう系の広告マジうざい)


関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する