月華国奇医伝 感想

2019/08/26 14:46:37 | その他 | コメント:0件

『その少女、奇なる医をもちて国を治す天才なり』


以前から読んでいた月華国奇医伝の最新刊がこの前発売されたので、ちょっと感想を書こうかなーと思いました。

物語の舞台は、まだ薬師の薬湯のみで病や怪我に対処していた時代の月華国。
権力争いの渦中に身を置く第一皇子の白景雲(はく けいうん)が、西洋人のハーフである医術師(自称)の郝胡葉(かく こよう)と出会い、月華国を改革していく中華風宮廷医術ファンタジーです。

  

絵は綺麗なんだけど、小奇麗過ぎて迫力があまりないので漫画向きの絵ではないって印象かな(汗)
ADVゲームやPixivとかで人気がありそうな絵と言うか・・・。
でもストーリーは、少女漫画にしては医療知識も本格的だし(作者は元看護大学出身の模様)、皇族の権力争いと言う内容なので、個人的にそこがポイント高いです。
あと民族衣装大好きなので(笑)



以下、キャラの考察とかを長々と書いてます。

以下、3巻までのネタバレ。

まず思ったんですが、胡葉って絶対発達障害者だろ。
いや、貶しているわけではなく、彼女の言動がまんまADHD(注意欠如多動性障害)に当て嵌まってるなと。
自分もADHDですが、相手の立場や気持ちを考えずに思った事をそのまま口にするところや(今は気をつけてるけど)、好きな事に関しての記憶力や技術力や情熱が半端ないところとか、計画性がまるでないところとか、滅茶苦茶身に覚えがあるので親近感が・・・。
母親も「胡葉は昔から落ち着きがない」と言ってたし、多分ほぼ間違いないんじゃないかなー。
そりゃ父親が「医術師になるのはまだ早い」「医術師として致命的な欠陥がある」と言うのも納得だわ。
だってADHDってケアレスミスが多かったり、予想外の事が起こると動揺してパニックを起こしてしまうから、失敗が許されない医者や看護師には向いてないって言われてるし。
芳琳の手術で、芳琳が怖がっているのに「めんどくさい」と言って無理矢理腹を裂こうとして、シンに諌められたところとか、障害者とその介助者にしか見えんかった(汗)
多分、胡葉って医者として人々を助けたいんじゃなくて、単に自分の好奇心の為に患者を治療しているんだと思う。
天佑に対して、「借金返済の為にお前が死んだら死体を解剖させろ。死んだ後だから何したって構わないでしょ?」的な、死者を冒涜する様な恐ろしい事を平気で言ってるし。
そういうところも医術師として致命的なんじゃないかな。
患者の精神的状況も治療に大きく関わるって聞くし、正直過ぎる&無慈悲故に無駄に患者を怯えさせるんじゃ駄目だろ。
自分も昔、親知らずを抜く為に口内手術したけど、医者が胡葉みたいに淡々とどストレートに肉を切るだの縫うだの言うので、グロいのが苦手な自分は怯えて中々手術に踏み切れなかったもん(汗)

新キャラとして朱嬰が出てきたけど、胡葉に残虐性をプラスしたのが朱嬰なんだと思う。
だって、輪教の背信者を水攻め&胸骨圧迫による心肺蘇生法を何度も繰り返す拷問を好奇心故に面白がるところとか、芳琳の切開手術で好奇心故に興奮して楽しんでいる胡葉とまんま同じじゃん。
2人とも悪い意味で子供の様に純粋と言うか・・・。
(※ちなみに心肺蘇生方はあくまで胸骨圧迫によって脳に血流を送るのが大事なので、人工呼吸は重要ではないから無理ならしなくていいと現場の救急隊の消防士さんが言ってた)

ADHDについては詳しくはこちら→https://yucl.net/manga#ADHD





景雲は胡葉とは別のベクトルの天才で、策士ではあるがいい意味純粋な子供って印象。
ヤギ達とじゃれ合ったり、胡葉とドタバタギャグをやっている時は、歳相応の普通の男の子って感じだし(笑)
策士なのもドス黒い権力争いに身を置いている故にそうならざるを得なかっただけっぽいし、付き人の時英が温厚で思いやりのある人だったから擦れずにいられたんじゃないかと思われる。
んで、医療技術を利用する為に自分が第一皇子と言う重大な事実を胡葉に隠しているが、ぶっちゃけ胡葉も医術師じゃないのに医術師を名乗ると言う(景雲にとっては致命的な)嘘をついてるんでお互い様かなと思う。
胡葉の場合は、お調子者の茶目っ気でついた嘘だけど(現代なら即逮捕レベルだが)、相手の正体を知らないが故についた嘘ってところは一緒ですな。

あと皇后とは血が繋がってないみたいだけど、その皇后は後妻なのかね?
実母は毒殺されたっぽいし(それも輪教が絡んでる?)
かなりの美人ですが、本人的には外見を褒められる事に嫌そうな顔をしてましたな。
あんだけの美人なら散々言われて慣れているだろうし、外見は好きでそうなったわけじゃないから褒められても嬉しくないとか?

蘆貴妃との水面下の戦いは、皇族とか金持ちのお家騒動としてはベタと言えばベタなんだが、そのベタな事を人は皆昔からやってるんですよね(汗)
親のエゴで子供の意思を無視してトップに立たせようとするとか現実でもよくあるし。
でも息子の游は景雲が皇帝になる事に問題ないみたいだし(寧ろ景雲皇帝万歳!って感じで喜びそう)、尊敬している兄を暗殺なんぞされたら、游は母親に失望して責任を取る為に皇帝の座を放棄しそうな気がする・・・(汗)
蘆貴妃にとっちゃ皇帝になる事こそが息子の幸せと思い込んでて、游の気持ちを想像できないんでしょうな。
皇帝だって職業の一種で、向き不向きがあると思うんだが・・・(汗)
ってか、第二皇子はまだ未登場ですが、これから出てくるんですかね?



シンは昔、親しい人を毒殺した過去でもあるんですかね?
身体能力の高さや、体術で暗殺者と互角に戦ったりしてるから、少なくとも相当殺伐とした世界にいた経験があったんじゃないかと思われる(元々南の地方の人間はタフな印象ではあるが)
それなら恋愛に対して凄まじく鈍いのもちょっと納得かな。
過去に人を殺した事のある自分が誰かに愛されるなんてありえないし、あってはいけないとか思ってたりして。
芳琳に興味ないと言うより、恋愛そのものに興味がないと言う印象・・・でも医療には大事な事だから優しく接するとか、不器用と言うか罪作りな奴だわ・・・(汗)
医術師の手伝いや、胡葉の兄貴分(&護衛)をやっているのも、罪滅ぼしの為にやってるとか?
首から頬にかけての痣(?)も気になります。



天声はもしかして怪我が瞬時に再生してしまう体質なのかね?
何かそういう特異体質があるって聞いた事があります(でもその体質は傷口が癌化する確立もはね上がるとも聞いた)
興奮による瞳の色の変化は初耳だけどね。
でも、それなら弱小宗教だった輪教がいきなり勢力を拡大したのも納得。
だっていくら傷付けても死ねない不死身の人間が目の前にいたら、大昔の知識がない人間からすれば神の使いにしか見えないし、自分もその恩恵にあやかれるかもって思うだろうし、病気で情緒不安定になっている人や不死を求める人が殺到するわな(実際はペテン師によるカルト宗教だけど)
それに加えてあの神秘的な美貌だから、単純にそれ目当てで寄ってくる者もいるだろうし(萓芷はどうなんだろ?)
まぁ、本人的には死にたがっているみたいですが・・・そりゃ死ねない体質じゃ大変な境遇だっただろうし、人生に絶望するのも無理ないけど(汗)
胡葉に目をつけたのも、無慈悲な言動を平然とする胡葉なら自分を殺す事だってためらわないだろうと思ったからなんじゃ・・・そりゃ蘆貴妃に暗殺されちゃ困るわな。



今のところの考察はこんなところかな。
自分的にはもっと小鈴や芳琳とか、胡葉以外の女の子達に活躍して欲しいです。
シン←芳琳とか普通に先が気になります(笑)

4巻ももしかしたら感想書くかも。
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