凪のお暇が面白い

2019/08/01 21:13:14 | その他 | コメント:0件

現在放送されているドラマの『凪のお暇』に嵌ってます。



ストーリーが結構面白くて先が気になるし、役者さん達の演技も中々なので、つい大人買いしまいました(笑)



主人公の大島凪(28)は、常に人の顔色を窺って空気を読み過ぎるOL。
そんな凪は同じ会社で有能&人気者である我聞慎二と隠れて交際していたが、ある日慎二が自分との性行為が目当てでつきあっているとと同僚に暴露している場面に遭遇し、ついに溜まりに溜まっていたストレスが爆発して過呼吸で倒れてしまう。
そして「変わりたい」と決意した凪が、恋人も仕事も住居も全て断捨離して新しい生活を始めるリセットラブコメ話。

ドラマ公式HP:https://www.tbs.co.jp/NAGI_NO_OITOMA/

第1話お試し:https://mangacross.jp/comics/nagi/1

2018年の漫画大勝で3位になったらしいですが、やっぱ皆内心凪みたいに空気を滅茶苦茶読まなければならない上辺だけの付き合いとか、SNS付き合いに疲れてるって事なんだろうな・・・(汗)
特にSNSは開発者すら『人間の心の闇を深める恐ろしいツールと化した』と作った事を後悔するレベルだと聞くし。


以下、5巻まで読んだメインキャラ3人の個人的な見解。
ネタバレ含むので注意。




凪の同僚のOL達に日々言葉のバッドでボコボコにされても、めげずに空気を読み続ける姿は見てて哀愁を誘う・・・(一部被害妄想じゃね?と思う事もあるが)
まぁ、オタク達の間で流行ってるツイッターもそういうのあるらしいし、皆深層意識では自分に自信がないんだろうなーと思う。
だが悲しい事に、本当に自信がある凄い人は自慢しないと言う法則があるんだよね・・・謙虚とかではなく冷静に考えてて経験を詰めば当たり前とか、上には上がいるってわかってるし、自慢すると相手が不愉快になるってわかってるから(苦笑)
ギャグとして盛り上げる為の自慢なら笑い話になるけど、自分を良く見せようとする自慢は自分の評価を下げるだけなんですよね。
まぁ、それでも皆「自分を見て欲しい、褒めて欲しい」と必死なのは、やっぱ上下や勝ち負けと言う二元論で物事を見る風潮があるからってのと(マスコミがこれでもかってくらい煽るからな)、見得を張らない素の自分を受け入れてくれる人が周囲にいないからってのもありそうだな・・・(汗)

話を戻しますが、個人的に空気を読む事自体は悪くはないと思う。
まったく空気読まないのも問題だし、龍子もそのせいで色々苦労したみたいだし(自分も空気読めなくて大変な思いをした)
ただ凪の場合は、”自分を押し殺して”まで空気読み”過ぎる”のが問題ってだけで。
結局それも『誰かに嫌われるのが怖いから』ってのが一番の理由なんだろうが。
まぁ、母親から否定されて育ったから、人から嫌われるのを極度に恐れるのも、自分に自信がないのも無理ないわな(汗)
自分に自信がないから疑心暗鬼になって、純粋な賛辞も全てマイナスに受け取って空回りしまくると言う悲しさよ。
似た様な境遇のうららへの接し方を見るに、やっぱ幼い頃の凪は母が仕事が忙しくてもいいから、せめて自分の気持ちに寄り添って欲しかった、もしくは寄り添ってくれる人が欲しかったって感じなのかなーと思った。
慎二がモラハラ男だとわかったのに別れなかったのも、自分で自分を好きになれないから『高いステータスを持つ慎二の彼女』と言う肩書きで穴埋めようとしてたからっぽいし(これは凪でなくてもよくある事だと思う)
あと、自分の足でどこかに行った事すらないのに、旅行に行った事ある人に「そんな事したって変われないでしょ」と青い鳥理論で見下すとか、内面は根暗でやさぐれてるところが慎二とそっくりだし、悪い意味で相性が良かったんだと思います・・・正に類は友を呼ぶ。

生まれた意味さえ~♪知った様な口ぶり~♪気がつけば僕はまるで情弱のカテゴリー~♪
雑誌の引用~♪ありふれた言葉で~♪生き方を選ぶのが情弱のカテゴリ~♪

by いとうかなこ 『Uncontrollable』

ってか、凪は悲観せんでも自分を冷静に見る事が出来る強い子だし、いちいち発想がぶっ飛んでると言うか、例えがいちいち笑えるので充分面白い子だと思う・・・ツッコミ甲斐があって(笑)
節約が冴えない趣味と言うけど、自分も節約は好きな方だし(貧乏性なので)、貧乏舌だからオシャレな食べ物より、簡単に作れる(手抜きとも言う)節約ご飯とかをガッツリ食べる方が好きだし。
かと言って、オシャレな食べ物は芸術品みたいで凄いと思うし、それが好きって人の気持ちもわかるから、結局は好みの問題なんだと思ってます(頑張って作ったのに食べてくれる人がいないんじゃ料理人も涙目だし)

ちなみに自分はSNSはやりません。
単に長文で語りたい故にSNSが合わないってだけですけどね。
一方的に言いたい事を言いたいだけだから、交流目的のSNSは絶望的に相性が悪いし・・・(汗)
何となくアカウント登録して、「あれ?語りたい事は既にブログで書いてるから必要なくね!?(汗」と、半日で退会した過去(登録する前に気付けや)
あと、スマホ持ってないからね!!(笑)←いまだにガラケー



慎二は何というか・・・典型的な外面だけはいいモラハラ男と言うか、色々と酷いなと思う(汗)
「凪は変わる必要なんてない。不器用なまま磨耗していく実直なところがいい」とか、自分がどんだけ酷い事を言ってるか気付いてないし・・・いや、薄々わかってても気付かないふりをしているって感じ。
凪は不器用なりに必死に空気読んで苦しんで苦しみ抜いて、もうこんなの嫌だと思ったから変わろうと決意したのに、そのままでいろとか暗に「一生苦しんで死ね」って言ってる様なもんだろ(汗)
そのままでいたら、今度こそ凪は壊れるか、情緒不安定が悪化して予期せぬ事故にあったり、ストレスで過呼吸どころか心不全になったり、最悪自ら命を絶つぞ(いや冗談抜きで)
慎二の「好きな子ほどいじめたくなる」言動を「小学3年生」で済ませた杏は優しいな(まぁ、クソだのキモイだの言ってたが)
自分から言わせてもらえば小学3年生どころか幼稚園児レベルですぜ。ガモちゃんよ(汗)
赤の他人の前ではいくらでも道化を演じられるのに、好きな人の前ではかっこ悪いところは見せたくないと虚勢を張って、結果的に傷つけてしまうとか、外面は滅茶苦茶有能な大人だが中身は心の通った交流の仕方がわからなくて戸惑う子供状態だし(苦笑)
多分、慎二は「自分は性格が悪い偽善者」だと思ってて、『凪に本当の姿(カッコ悪くて情けない弱い自分)を知られたら嫌われる』と思って、強いふりをして威張り散らして凪を傷つける事で知られるのを避けているってのはありそう(外面ならともかく素の自分が嫌われるのは誰でも怖いし)
実際は素直になろうと行動する方が好感を持たれ、強がっている時の方が嫌われる行動をしていると言う悲しさよ(汗)
そうなったのも、虚勢を張ってばかりで、まともな愛情表現なんてなかった家庭で育ったのが原因なんだろうけどね。
今あるものでやりくりして満足する節約系や、人との暖かい繋がりを嫌悪するのも、馴染みがないうえに今までの自分を否定された様に感じるからなんじゃないかと。
そもそも凪に惹かれたのも、外見が好みのロングストレートって事もあるが、結局は『相手の為ではなく自分の為に必死に空気を読む人間臭さに自分と同じものを感じたから』っぽいし。
「お前は変われない」って台詞も「俺は変わる勇気なんてないのに、お前だけ変わるなんて許せない」と、凪が自分より強い女になる事を恐れたんじゃないかと。
日本の男性って、自分の意思がない弱い女(杏が言う蹂躙しやすい女)が好きって人が多いって聞くからなー・・・ちなみにそういう人は自分に自信がない人が多いとも聞く(汗)
凪が強くなってしまったら、自分が護る必要がなくなって、誰からも愛されない不要の存在になってしまうと思い込んでそう・・・何せ一番愛してくれる筈の親がアレだし(汗)
だからこそ、自分の為に身を削ってまで頑張ってくれた凪がどうしても忘れられないって印象。



ゴンは友人として適度な距離を保てるなら一緒にいて心地良い相手なんだろうが、ゴン自身が距離なしで近付いてくるから危険な存在になってしまうんだろうな(汗)
相手が喜ぶと思った事をすぐ口にして行動に移してしまうから、相手を無自覚に誘惑して滅茶苦茶甘やかして堕落させてメンタル崩壊を起こさせる(しかも善意&無自覚)
過度な甘やかしは相手を病ませるからな・・・(汗)
最近の漫画アニメゲーム業界も似た様な現象起きてるし。
公式側が「客が求めているから」とハーレムだの逆ハーレムだのホモレズだのエロだので客を甘やかしまくって、甘やかされた客は「自分はこのままでいい」と勘違いして、常にそれがないと生きていけない様な錯覚に陥り、少しでもそれが欠けた作品(例え児童向けでも)が出てくると発狂して暴れる貧弱メンタルとなって、そんな客に攻撃される公式と言う悪夢状態だからな(溜息)
「こんなののどこがいいんだ?」と、内心冷めた心で相手をただひたすら喜ばせようとする性的行為とかもそっくりだと思う(公式側の大半の人も売れるから媚びてるだけで内心冷めてると思う)
おまけに誰に対しても同じ事するから、本気になってしまった相手が不安で情緒不安定になり、更にメンヘラが悪化すると・・・罪作りな奴だな(汗)
相手に喜んで欲しいと思う優しさは大事だが、『優しい』と『甘やかす』は別物である事を理解しておらず、自分の行動が本当に相手の為になっているのか、それで自分も本当に幸せになれるのかって考えが存在してないんだろうな。
悪い意味で博愛主義者と言うか、外面はミステリアスで妖艶な大人の男だけど、内面は相手の為に何かをしてあげないと愛されないから愛される為に喜ばせようと必死に努力する子供状態と言うか。
自分が傷付けられても気にせず相手の心配ばかりするのも、自分を価値のないゴミ以下の存在とか思ってるからなんじゃ・・・(汗)
価値がない自分は相手が喜ぶ事をしないと愛されないと思ってるから優しくしてるのに、結局皆離れていくから「何で?優しくされて嬉しかったでしょ?なのにどうして離れていくの?何で害悪なドラッグ扱いするの?”誰でもいいから”傍にいて欲しい」と余計に迷走してる印象。
ってか、「笑って欲しいから奉仕する」と考えるとか、もしかしてゴンの家庭って『笑い』と言うものがなかったんか?
すぐ性的行動に移れるのに行為そのものは好きじゃないとか、親が性的にだらしない人だったんかね?
凪と破局した後に本当の意味で凪に惹かれ始めたのも、自分と一緒にいても壊れずに何とか持ちこたえてくれて、お別れ台詞も今まで散々言われた「自分にとって害悪なドラック」と否定するのではなく、「自分にとって手を出す事が犯罪レベルの魅力的過ぎる存在」と肯定してくれたうえに、自分からの奉仕を拒否したうえで友人として仲良くなろうとしてくれたからなんでしょうな。
相手を肯定ばかりして、元カノにチェーンソーで脅されても動揺しなかったゴンが(修羅場のレベルやば過ぎだろ)、凪に自分を魅惑的な女子中学生に例えられてガチで焦って、初めて相手の為に否定をしたと言うか、感情の起伏を感じたし。


自分的に見た3人はこんな印象でした(言いたい事言ってるだけで支離滅裂だが)
とにかく闇が深過ぎると言うか、心が病んでいる3人の生々しいギスギス泥沼三角関係。
ラブコメどころか昼ドラだろ、コレ(汗)
でも、3人の自分の心を置き去りにして、ただ空気を読んで相手を助けよう、喜ばせようとするメサイアコンプレックスなところとか、凪と慎二のお互いを見ている様でまったく見ていなかった恋人関係とか、凪とゴンの危険な関係とか、凪の母親との確執は実際よくあると言うか・・・。
正にコレ(↓)


図書館でも普通に貸し出されてる本です。
コレの感想はこちら(↓)

愛しすぎる女たち 感想

『愛する事が苦痛をともなう時、私達は愛しすぎているのである』

これはカウンセラーである著者が実際カウンセリングした所謂「愛しすぎる女たち」のエピソード(そんな女を選ぶ男も含む)と、その考察と対策を書いています。
タイトルの愛しすぎると言うのは、『自分を犠牲にして相手に尽くす事』です。
恋愛に苦しんでいる人にガチでおススメの心理学です。


6巻も出たら感想を書くと思います。
今回書けなかった新メインキャラの円の事とかも色々考察したいなー。

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