アニメ版CHAOS;CHILDを観ました。
2018/02/10 12:06:45 |
科学ADV |
コメント:-件

先日、料理中にやらかした自分のドジを母が勝手にラジオにネタとして投稿したらしく、おまけにそれが投稿大賞を取って賞品が送られてくると言う、何とも複雑な出来事がありました・・・。
しかもネタがアナウンサーの方に爆笑されたそうです・・・うん、複雑・・・しかも母の説明が悪かったのか、思いっきり曲解してたらしいし(汗)
んで今回は、やっとカオスチャイルドのアニメを観たので、その感想でも書こうかと。
映画の方は観に行っておいてアニメはまだ観てなかったとかどういう事よ?とかつっこまれそうですな(汗)
順番がぶっ飛んでるとか流行遅れとかは自分のお約束なので気にしないで頂きたい(笑)
公式サイト:http://chaoschildanime.com/
※惨殺死体とかあるので注意。
OP主題歌はおなじみのいとうかなこさんですが、今回の歌詞は妄想科学と言うより、拓留の心理を表した歌詞ですな。
曲の雰囲気も今までも違うけど、個人的にはアニメのやつが一番好きかな(デジタルミュージックを購入してウォークマンに入れてます)
EDは鈴木このみさんですが、EDのスタッフロールがシンプルだなと思った。
自分の思い過ごしだと思うけど、OPとEDの雰囲気が「無痛~診える目~」を思い出させた。
本編は、アニメではグロい部分がより強調されてた気がする・・・実写だったら絶対に見れないわ(汗)
あと、ちび世莉架が庇護欲を刺激されると言うか、上坂さんボイスも相まって滅茶苦茶可愛くて萌えてました(まぁ、そういう設定なんだけどさ)
拓留の両親の顔も出てましたが、拓留の父親とか外見が拓留そっくりでしたな。
家族を蔑ろにして自分のやりたい事に夢中になるところとかもそっくりだし(拓留はニュージェネ再来の追っかけ、両親は仕事)
やっぱ子供は無意識に親と同じ行動をしてしまうんだなと思った・・・それが例え人として最低の行為だとしても(汗)
拓留への育児放棄ぶりも細かく描写されてましたが、そりゃあんなんじゃ拓留が病むのも当然だし、世莉架に依存すんのも無理ないわ・・・つーか学校あるのに朝から子供に洗濯押し付けるなよ・・・。
この両親、典型的なワーカホリック(別名、仕事依存症で立派な病気です)と言うか、家族すら愛せない人達なんだろうな・・・子供にはお金さえ与えれば大丈夫と思い込むとか病んでるよ(汗)
だから拓留も「正しい情報こそ全てで、それを多く持っている人が偉い。人の感情なんて曖昧なものはくだらない」なんて言う、人を信じられないメンヘラっ子に育っちゃったわけですな・・・。
以下、ストーリーの復習も兼ねた感想やらキャラの考察やらを長々グダグダと言ってます。
ネタバレ注意。
結構酷い事も言ってたりしますが、苦情も一切受け付けません。
拓留がゲームじゃ病院に忍び込む理由が「家族の写真の画像が入ったスマホを取り戻したい」って理由だったけど、アニメじゃ「家族より事件への好奇心が勝ったから」と言う、より酷いキャラになってましたな・・・いや、まぁ拓留の場合はスマホがあろうがなかろうが、家族より事件の方が大事ってキャラには違いないんだけどさ・・・。
雛絵ルートでは、雛絵といい感じになって、雛絵が嫌そうな顔をしているのに、「また事件が起こらないかなー」みたいな感じで再び英雄願望を抱いて、雛絵の気持ちを考えようともしない。
うきルートでは、うきの妄想の中で結衣が死んだのは夢って事になり、一度は冷や汗を流したのに、結局またニュージェネ再来を追っかけようとする。
プレイしてて「ああ、こいつは彼女ができようが、夢で家族が殺されるかもしれない可能性を指摘されようが、自分の英雄願望の方が大事なんだな。大切な家族が本当に死なないとわからない奴なんだな」と思ったし。
皮肉にも暴走した世莉架が拓留の関心を事件に向けさせようと躍起になって伊藤に結衣を殺させた行為が、荒療治ではあるが目を覚まさせるには一番効果的だったと・・・。
そんな深刻なレベルで病んでいる拓留は多分、「ただの不幸な人間」じゃなくて、「誰からも哀れまれる不幸な人間」である事が耐えがたかったんじゃないかと。
自分が不幸と理不尽に翻弄されて消えていくだけの弱い存在だなんて思いたくなかったから、自分は特別だと思い込もうとしてたって印象。
だって物語の主人公とかって、どんなに不幸でも特別だから最後には皆に認められてハッピーEDを迎えられるじゃないですか。
自分が特別だと思えば、どんな不幸な出来事も一種の試練だと考えられるしね。
でもモブキャラは不幸のまま終わっちゃう事がほとんどだし、プライドの高い拓留がそんなの耐えられるわけがない。
だから世莉架を自分よりも不幸な境遇として設定して、世莉架に「もっと褒めて欲しい。もっと偉くなった様な気分を味あわせて欲しい」と無知で馬鹿な女の子を演じさせていたと。
自分は特別だと思い込む事で、自分の本当の姿(弱くて情けない自分)から目を逸らしてたんだろうなー。
まぁ、そう思い込まなきゃ生きていけないくらい自分の存在が揺らいでいたって事だけど(汗)
偽のギガロマニアックスだったヒロイン達と違って、拓留は真性のギガロマニアックスで、心がほとんど壊れてたみたいだし。
世莉架は酷い傷をガムテープで応急処置をしてたのを見て、泉理がいなくなった後の代わりとして拷問の様な人体実験を受けてたんじゃないかと思った。
ヘタすると泉理以上の酷い拷問を受けていた可能性もあるかも・・・投薬は勿論、身体切り刻まれたりとか・・・(妄想から生まれた存在だしディソードも持ってるし)
ゲームでは自分で自分の腹を縫うとか(しかも麻酔なし)、おまけに慣れているとか言ってたし、そうとしか思えないよ・・・(冷汗)
本来なら拓留がギガロマニアックスとして覚醒して、拓留が人体実験を受ける予定だったんだろうけど、世莉架が自ら代わりを申し出たんじゃないかなーと。
拓留が受ける筈だった苦痛を世莉架が全て引き受けていたから、拓留は青葉寮で家族と一緒に過ごせたって事で、退屈でつまならないし必要ないと感じていた平穏な日常は、世莉架の犠牲の上に成り立ってたんだと思います。
こう思うと、拓留って本当に女を利用して寄生する駄目男だな・・・(汗)
多分、ライターもそのつもりで書いてたんだろうけど・・・女性陣からしょっちゅう駄目な男呼ばわりされてたし。
まぁ、世莉架も拓留の願いを自分の生きる目的として利用する様になってしまったんだけどね。
そして乃々はねー・・・言い方悪いけど、拓留の世話を焼くと言うか、あれこれ指図して支配し、自分が強くなった様な気分を味わいたかったんじゃないかと思う。
乃々って、相手を変えようと「成長しろ。前向きになれ」とか正論言うんだけど、逆に空回るか、実際本当に成長しちゃったら「私の役目がなくなっちゃった・・・どうしよう・・・誰か他に困ってる人はいないの?」と、困って別の助けを求めている人を探すタイプだと思う。
乃々として拓留の世話に夢中になっている間は、泉理だった頃の惨めな自分を思い出さずに済むから、躍起になって拓留の世話をしていた印象(これはうきにも言えると思う)
救済者コンプレックスをこじらせてると言うか、看護師を目指してるってのがモロにそれを体現しているし・・・。
拓留を家族として大事に思っていたのは本当だけど、心の底では拓留に駄目男で誰かの助けがないと生きていけない情けない人間であって欲しかったんじゃないかと(これは世莉架も同じ)
Children’s Reviveでも拓留を利用していたって言ってたし。
乃々はブラコンなんじゃなくて、ただ単に駄目男に惹かれやすい女だったってだけだと思う(乃々も泉理も大好きですよ)
乃々「(拓留が家族を蔑ろにする事は)それほど悪い事ではないの」「拓留の本当の姿を人は理解してないだけ」「拓留はそんなつもりではなかったの」「拓留が悪いのではないわ」
駄目男を選ぶ病んだ女の決まり文句ですが、違和感なさ過ぎだろ乃々・・・(汗)
でも結衣が殺される事で、乃々が覚悟を決めて泉理に戻るオリジナル展開は良かった。
そっちの方が世莉架への追及も正当性があるしね。
乃々ルートは「自分だって保身に走っていまだに正体隠してんだから世莉架に説教しても説得力ないよ・・・(汗」と思ったし。
そりゃ世莉架も「お前にだけは言われたくないわ」ってつっこむよ。
まぁ、世莉架VS泉理の時に、拓留の願いを暴露しちゃったのは「オイオイ・・・物語の一番の核心をバラすなよ」とも思ったけどね(笑)
伊藤はゲームじゃ前半の事件から思考誘導を受けてたって言ってたけど、アニメじゃ渡部、結衣殺害以外は特にそれっぽい事はしてませんでしたな。
そもそも、ゲームでの思考誘導って要所要所で操って、あとは伊藤の意思で行動させてたんかね?
どうも「泉理の復讐」と豪語するわりに、何回か泉理の話が出てきてもそれらしい反応なかったし、18歳の少年が愛する人を失ったと言うには淡白な反応だったので・・・あと柿田の事件で拓留が警察に連れて行かれた時、本気で心配してたし。
あと、川原が普通にまともな奴で良かった(笑)
ゲームの共通ルートでは拓留にえげつない嫌味を言ったりはしたけど、何だかんだで拓留と和解するように努力してたキャラだったのに、乃々ルートでは「来栖と自分の仲を邪魔する奴は皆いなくなれ」って感じで、乃々の意思すら蔑ろにする酷いキャラにされてたし。
公式サイトのSSとかも見ると、基本的に乃々の意思を優先させるキャラだったし、普通に乃々ルートを担当したライターが川原嫌いなんだろうなーとも思った。
ってかねー、乃々ルートの川原関連の話は、いじめられていた根暗な奴が目の敵にしている奴を痛い目に合わせて優越感に浸る妄想の様な痛々しい話に見えてしまったんだよね・・・(汗)
最後は和解もせずに放置だったから余計にそう見えてしまう。
まぁ、対等にお互いを認めるんじゃなくて、川原が「やっぱり宮代の方が俺よりすごい」って感じで持ち上げたりしたら、益々痛々しくて「このライター・・・闇が深いって言うか病んでるよ(汗」と心配になってくるけどね(笑)
そもそも、主人公を持ち上げる為に嫌いなキャラを悪者にするとか、普通に酷いなと思った。
世莉架を改変するシーンもちょっと変わってましたが、これはこれでいいなーと思いました。
あと、世莉架が改変されて自由になり、逆に拓留が刑務所入りになった事が納得できなくて、「拓留は無罪だろ。世莉架が捕まって罪を償うべき」って言う人が多いみたいですが、この世には『憲法第39条、心神喪失者の行為は罰しない』って言う法律が存在するからねー。
仮に世莉架がそのまま逮捕されても、ギガロマニアックスなうえに「拓留を英雄にする」と言う目的が頭にインプットされている世莉架は改心するつもりが皆無だから(そもそも人が人を変えようと思う事が愚考)普通に心身喪失者扱いだろうし、300人委員会が拓留と世莉架の力を手に入れようと裏から画策して、最悪世莉架は無罪になっちゃうかもしれんし・・・(汗)
拓留も、大切な家族を奪われた憎悪や悲しみは嫌と言うほど理解してるだろうから、そんな事あってはいけないと思って、あえて自分が憎まれる役を選んだって印象。
もし、拓留が本当の事を話して、遺族が「真実を知りたい」なんて言って事件を調べ始めたら、当然300人委員会に行き着くわけで、最悪消されかねないしね・・・。
例え多少違った真実でも、拓留の歪んだ妄想が事件の元凶なのは間違いないわけだし、遺族達が自分を憎む事で少しでも苦しむが和らぐならそれでいいと思ったんじゃないかと。
正しいか、正しくないかじゃなくて、どうすれば犠牲を増やさないで済むかを考えた結果がアレなんじゃないかと(詭弁ではあるけど)
よく「拓留が真実を言わずに刑務所に入ったから泉理達は世間から理不尽なバッシングを受ける様になったんだ。だから真実を話すべき」みたいな事も言ってる人いるけど、拓留が真相を話してもバッシングは避けられないでしょ。
だって義父の佐久間は間違いなくニュージェネ再来の共犯なんだし。
真実を話すと言う事は、当然佐久間の事も暴露すると言うわけで、バッシングを受ける理由が拓留から佐久間に変わるだけでしょ。
ってか、拓留って完全な無罪じゃないし。
だって佐久間を普通に殺してるし。
佐久間は悪人ではありますが、一応妄想の存在ではなくちゃんとした人間ですので、殺したら罪は償わなくちゃいかんだろ(そんな事言ったら諏訪や野呂瀬を殺した前作のタクはどうなるんだって話だが、前作は科学要素をメインにしてたので、スタッフもそこまで深く考えてなかったんじゃないかと)
おまけに自分の妄想のせいで親友の伊藤が殺人犯になってしまったのに、「自分は人殺したけど悪人だったし死体は行方不明だから無罪だよね☆だから親友の帰りを待つぜ!」と堂々と家族の元へ戻るできないだろ。
少なくとも自分は罪悪感で家族の顔もまともに見れないわ・・・(汗)
シュタインズゲートみたいにやり直しがきいて欲しいって人もいるみたいだけど、それじゃあ駄目でしょ。
『現実と自分の心の闇から目を逸らし、妄想に逃げると、いずれ取り返しのつかない事になるぞ』って製作者は言いたかったんだろうし、やり直しができたら説得力なくなるし。
と、ひとまず言いたい事吐き出して満足です(笑)
アニメは酷いと散々言われていますが、個人的には普通に面白かったです。
作画がどうたらとか言う話も、元々そんなに重要視してないせいか、自分は気にならなかったし(手抜きが丸わかりなら別だけど)
あ、映画は完全にアウトですけどね・・・TVだったら大丈夫ってだけです。
あと下品な追加要素はいらんかった(白目)
ED後は世莉架が拓留とくっつかず、一般人の男性と結婚して幸せになるって話だけど、納得できなかった人がいるみたいですな。
自分はタクセリ好きですが、その結末は「まぁ、そうだよね」と納得しました。
だってカオスチャイルドって『妄想に逃げずに現実を見ろ』ってテーマだから、妄想で作られた世莉架が拓留とくっついたら、物語のテーマ全否定になるし。
「脳内恋人を作って本気で妄想すればいずれ現実になる。その現実化した脳内恋人がいれば成長できるから、現実の人間と交流しなくて大丈夫」って言っちゃう様なもんだし。
ってかカオスヘッドで例えるなら、拓巳とタクがくっつく様なもんだぞ。色んな意味でキツいわ(爆)
ヒロイン達が拓留以外の男とくっつくのも嫌だと言う人達もいるけど、「我侭だなー」と生暖かい気持ちになります。
別にヒロイン達は拓留の為に生きているわけじゃないし、ヒロイン達の人生はヒロイン達のものなんだから、誰とつきあおうが勝手だろ。
カオスチャイルドは、今時ありがちな設定曖昧なキャラカタログゲームじゃなくて、ストーリー重視のゲームなんだし、ヒロイン達は拓留以外の男と交流して、拓留には見せなかった側面を見せたりする(伊藤に対する乃々、雛絵、華とか、結人に対するうきとか、神成に対する久野里とか)一人の人間として作られているみたいだし、キャラ厨が喜ぶ展開じゃないのは当然だと思います。
そもそもヒロイン達は主人公の所有物じゃない。
つきあったり、結婚したら相手は自分の所有物で、思い通りにできると勘違いしてる人が多いのかね?(ってかそれDV、モラハラ思考)
愛は「執着や束縛、支配する事」ではなく、「相手の人生、意思を尊重する事」だし、「取り憑かれた様になる事が愛ではない。それは脅迫観念に過ぎない」と言うカウンセラーの名言(↓)もあるんだぞ。
『愛する事が苦痛をともなう時、私達は愛しすぎているのである』
この本は、カウンセラーである著者が実際カウンセリングした所謂「愛しすぎる女たち」のエピソードと、その考察と対策を書いています。
タイトルの愛しすぎると言うのは、自分を犠牲にして相手に尽く事です。...
だからこそ拓留は、世莉架に幸せになって欲しいと、自分から離れて共依存関係を断ち切ったわけだし。
個人的にChildren’s Reviveの続編希望。
プロフィール
Author:知実
ゲーム好きだがツッコミ気質な毒舌家で厨二っぽいところがある残念な女。
基本的に遠慮なく言いたい放題言っているので、読むのは自己責任でお願いします。
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