CHAOS;CHILD ~Children’s Revive~ 感想
2017/05/17 21:53:51 |
科学ADV |
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カオスチャイルドの後日談である「Children’s Revive」を読んだので、その感想。
本屋では売ってないので、電子書籍版を購入。
これは本編のトゥルーED後、拓留の周囲のキャラ(ヒロイン達だけでなく伊藤や結人や神成も含む)がどういう道を行くのかが書かれています。
カオスチャイルド症候群への偏見は結構リアルな気がする。
まぁ、現実なんてそんなもんですけどね。人間ってつくづく残酷だわ(汗)
あと、6月にトゥルー(世理架)ルートが映画化するそうですな。
う~ん、観に行くべきか・・・上映される池袋は近場だから、もしかしたら観に行くかもしれん。
以下、ネタバレ。
うきは結人と少しずつですが、前を歩き始めた話。
っつか、結人は弱そうに見えて、結構前向きなキャラだな。
うきも一緒に成長できればいいですな。
正直、本編のうきって健気を通り越して、相手を支配しようと言う欲求が見え隠れしたんで(汗)
うきルートのタイトルも『無意識で我が儘な優しさの浸食』と、うきがただ健気なだけじゃない事を示唆してるしね。
勿論、人の役に立ちたいと思う心に嘘はないんだけど、同時に「そうしなければ誰からも必要とされなくなってしまう。人の役に立てない自分に愛される価値なんてない」と思ってそうだなーと思ったんで。
他人の面倒を見るのは得意だけど、自分の面倒は見れないタイプと言うか・・・(それは泉理もだけど)
拓留を自分の妄想に閉じ込めた時も、「あなたの為に何でもしてあげるから独りにしないで」って言ってた様なもんだし。
まぁ、親から捨てられりゃそう思うのは無理ないんですけどね(汗)
でも結人の場合は、理不尽に家族を奪われはしたけど、ちゃんと両親と姉に愛されて育ったから、前向きなんじゃないかなと思いました。
何年か経てば、今度は結人がそんなうきを支えようと頑張ってそうだ。
華もゲームや新聞部の世界だけに閉じこもらず、積極的に外の世界へ向き合っていくところが良かった。
新聞部メンバー以外の人間とも仲良くできるなら、それに越した事はないですもんな。
新しくできた友達の為に試行錯誤したり、あたふたしながらも必死に自分が設立した委員会の会長を務める姿が可愛かった(笑)
そして雛絵は華を取られてといじけまくると。
新しい友達の危機にドタキャンした華に対して文句たれる姿に「お前はどこのチンピラだ」とつっこんだ(爆)
んで、華が作った症候群の環境について考える『学生自治研究会』って、外国によくあるアルコールとか薬物の依存症とか、虐待などのトラウマを持っている人達の自助グループみたいなもんかね?
そして雛絵と泉理は一般人の男子とデート。
まぁ、そうだよね。
いつまでも拓留だけを追っかけているわけにはいかんもんな。
正直二人は、駄目男を好きになる傾向があると思うので(拓留とか拓留とか拓留とか)、普通の男と気軽にデート(勿論清いデートです)して男を見る目を養った方がいいと思う。
片思いをこじらせて一生独身って、実際はほんと悲惨だし・・・いくらギャルゲーのヒロインだからって「それは勘弁してあげて」って思う(冷汗)
雛絵は本編じゃどっちかと言うと拓留より伊藤と気が合う印象だったからふっきれるのも早そうけど、泉理は長年一緒だったせいで完全に拓留を引き摺ってるからなぁ。
泉理とデートした増田は、乃々じゃなくても好きだと言ってくれたってのは凄いと思う。
神の視点から見ると受け入れるのは簡単そうに見えるけど、実際は凄く難しいと思うし、この年頃の男子は中身より外見やステータスで選ぶのが多いし、乃々じゃなくなった途端に興味を失った人もいるんじゃないかね?
川原なんて中々受け入れられなくて、今も昏睡状態で入院中みたいだし・・・(汗)
ただ、川原の場合は、小学生の頃から乃々が好きだったのと、元々泉理の存在を知ってたからって言うのもあるかも。
『小学生の時から好きだった女の子Aが、実はいつもその女の子Aの後ろにひっついていた女の子Bと入れ替わっていて、しかも女の子Aは死んでました』とか、そりゃ中々受け入れられんわな・・・本気で好きだったのに、入れ替わってたのにも気付けなかった自分の事も含めて(汗)
雛絵とデートした石綿は、一から十まで自分の事を決めようとする母親にモヤモヤしてて、母親との確執がある雛絵とちょっと似てるかもしれませんな。
でも、悪い意味で似ててもお互いに良い影響を与える事は滅多にないからなぁ・・・これは雛絵と拓留にも言える事だけど。
「大切だからこそ自分から解放しろ」ってのは同意だけどね。
「あなたがいないと生きていけないから傍にいて欲しい」ってのは、はっきり言ってただの依存だからな。
久野里は護送される伊藤と結人を引き合わせる為に色々画策する話。
もうさ・・・久野里はいっぺん逮捕された方がいいんじゃないかと思った。
色んな意味で危険過ぎるだろ、この人・・・もし実行犯がミスって大惨事になったらどうするつもりだったんだ(汗)
そりゃ神成もブチ切れるわ。
ひとまず計画は成功して、伊藤は結人に必死に謝罪するが、結人は伊藤が悪くないときちんと理解していると。本当に結人って聡い子だな。
しかし、ほんと・・・拓留と友人になったばっかりに操られて殺人犯とか、伊藤はとんだとばっちりだわ(汗)
まぁ、伊藤は拓留と友人になった事自体は後悔してなさそうな気がするけどね。
かと言って、世莉架を恨むわけでもなく、あまりにも世界とそのシステムが理不尽過ぎただけと思ってそう(佐久間と和久井に対しては知らんが)
彼には本当に幸せになって頂きたい・・・(汗)
んで、久野里はアメリカへ行く事になったわけですが、居候の猫を神成に押し付けると。
ってか、婚期が遅れるとわかっていて押し付けるのか、お前は・・・鬼だな。
それとも、それが目的なのか・・・(笑)
もうさ、「あんたら結婚すればいいんじゃないの?」って思う(爆)
そして世理架は完全に一般人へ。
もう拓留を救う為に生まれた女の子じゃなくなったって事なんですな。
ぶっちゃけ改変前の世理架って、拓留のもう一つの人格みたいなもので、裏人格ってのは表人格を救う為に存在するわけで、世理架の存在そのものが拓留にとっては救いだったわけですよね。
例え、救う方法が殺人だったとしても、それが拓留にとっては救いになってしまっていたのは間違いないんだし(第5の事件辺りから暴走し始めてたみたいだけど)
渋谷地震がなかったら、拓留は多重人格になり、拓留の中の人格である世理架が殺人事件を起こしてた可能性だってあったのかもしれん。
地震でリアルブートされたから、現実に存在する拓留の救いの女神(死神?)になってしまったんでしょうけど。
そして現在では、世莉架が普通の女の子として生きる事が拓留の救いなのかなと思う。
拓留「あいつは僕の支えなんだ。あいつは生涯、僕の太陽だ。他の奴が何を言おうと構いやしない。僕をわかってくれたのも、今日の僕を作ってくれたのも、みんなあいつなんだから」
元ネタは以前に話した心理学の本なのですが、恐ろしいくらいに違和感がねぇ・・・(汗)
もうさ、このライターはその本(↓)を元に二人の恋愛やヒロイン達を書いたんじゃねぇの?ってくらい近視感が半端ない(笑)
『愛する事が苦痛をともなう時、私達は愛しすぎているのである』
この本は、カウンセラーである著者が実際カウンセリングした所謂「愛しすぎる女たち」のエピソードと、その考察と対策を書いています。
タイトルの愛しすぎると言うのは、自分を犠牲にして相手に尽く事です。...
ざっと読んだ感想はこんな感じです。
個人的には『ヒロイン達は主人公の為に存在しているわけじゃない』って感じで良かった。
ギャルゲーも乙女ゲーも、ほとんどが主人公以外に興味を示さない攻略対象ばかりでモヤモヤしてたんで。
ハーレムとか逆ハーとか論外(ってか、それが許されるスペックを持っている主人公なんてほとんど見た事ない)
ちなみにボロクソ言っている様ですが、自分は人間臭い拓留が好きだし、幸せになって欲しいとも思っていますよ。
両親は育児放棄と言う虐待をする駄目親で、そのせいで世莉架を生み出してしまうほど病んでしまい、自分を慕ってくれた義妹が殺されて、親友は巻き込まれて殺人犯に・・・とか「もうやめてあげて・・・拓留の人生壮絶ってレベルじゃねーよ(汗」と思ってるし。
ただ本編の拓留が駄目男なのは事実だし、トゥルーEDで拓留が導き出した答えが、「幸せになる為にはヒロイン達と恋愛をして幸せにして貰うと考える事自体間違い」と言う結論だったっぽいから、ヒロイン達とくっつく事はないんじゃないかなーとも思ってしまうわけです。
まぁ、自分ではなく他人に幸せにしてもらおうとする人って間違いなく不幸になるし、そのせいで本編の悲劇が起きた様なもんですからな。
もうさ、マジで「いい人と結婚した世莉架の娘と結婚すりゃいいんじゃないの?」と思ってしまう(笑)
流石にその頃には拓留も幸せについて悟っているだろうし、一人でも生きられる様になって、他人を幸せにする余裕もあるだろうし。
できれば今回みたいな感じで続編出て欲しいなー。
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