CHAOS;CHILD 全ルートクリアー感想

2017/05/01 15:42:35 | 科学ADV | コメント:0件

『そして。僕は、このくそったれなゲームをクリアーした』



ってなワケで、ようやくカオスチャイルドをクリアーしました。
前作はタクの交友関係が狭過ぎるせいで、あんま学生生活って気分じゃなかったけど、今作では拓留が部活に入っている故にそれなりの交友関係があるから、普通に現実にありそうな学生生活って感じで良かった。
自分も高校時代はあんな感じで気が合う友人達(男女も先輩後輩も問わないオタク同士)と、学校やらファミレスとかで遅くまで喋ってたりギャーギャー騒いでたなと懐かしくなりました(今思うとすげー迷惑な客だったな)
まぁ、その分後半の事件で精神の削られっぷりも半端なかったわけですが・・・(汗)

キャラの掘り下げもちゃんとできてて面白かった。
でもメインヒロインである世莉架の心理描写は少なかったのが不満かな。
あと各ヒロインルートが正直退屈な場面が多かった(汗)
本編とトゥルールートは面白かったんだけどね。


以下、全ルートのネタバレ。
グダグダ長いうえに、相変わらず言いたい放題なので、何でも許せる方のみどうぞ。
少なくとも、主人公とヒロイン達の恋愛を否定されたくない方はは読まない方がよろしいかと(汗)

雛絵ルートは、正しくサイコホラーな話。
でも雛絵は拓留が好きと言うより、拓留を兄の代わりとして依存しているだけの様に見えた。

乃々ルートは、拓留と乃々&乃々と世莉架のガチの喧嘩ルート。
個人的に世莉架と川原を悪者にして、拓留と乃々を持ち上げるストーリーって感じに見えて微妙だった(しかも川原放置かよ)

華ルートはリアルRPG話。
力士シールマンの登場にはめっさ笑ったし、それ以上に和久井の動揺っぷりに「そりゃそういう反応になるわな」と爆笑し、プテラノドンをリアルブートして追っかけてくるシーンに更に爆笑した(笑)

うきルートはほのぼの学園ライフが夢オチという、前作の七海ルートを彷彿とさせた。
それにうきは拓留自身が好きなんじゃなくて、近所の優しいお兄さんに憧れるって感じの、恋に恋してる印象だった。
でも一番楽しかったのはうきルートだな。
普通に皆でほのぼの学園ライフをしてるところも見たかったし、馬鹿っぽいやりとりが学生時代を彷彿とさせた(笑)

他のルートは個人的に微妙だったな・・・華ルートの力士シールマンのシーンとか、乃々ルートの世莉架と乃々のガチの喧嘩シーンは面白かったけど、それ以外のところはすっごくつまらなくてプレイ再開するのも億劫だったし(汗)

世莉架ルートでは、世莉架がヒロインと言うより、主人公な感じでしたな。
そして拓留はすっかり悟りを開いて、それまで虚勢を張っていたのが嘘の様だった(無理もないが)
拓留の中では、自分を救ってくれる存在だった世莉架は死んだから、半身でもある自分が罪を被るべきと考えたってとこですかね。
生まれ変わった世莉架に色々言われても、それが普通の人間の反応だから、腹立つより「やっと普通の女の子になったんだな」とか嬉しく思ってそう。
真相ルートって事もあり、凄く面白くて一気に読み進めてました。
結局カオスチャイルド症候群は、皆拓巳みたいになっちゃってた+都合の悪いものはシャットアウトって事か・・・でも結局治るのなら、場合によっては拓巳も戻れてたって事ですかね?


しかし、世間じゃ世莉架は賛否両論で叩かれているみたいですが、自分は世莉架はお気に入りキャラなんですよね。
ってか、世莉架がああなったのは、精神的に一番追い詰められていた時の拓留が作った存在だったからだし。
おまけに実質6歳だし、生まれてからずっと周囲にいたのは、赤の他人なら死をも踏み台にする拓留、面白ければ家族の命すら紙よりも軽く扱う佐久間、委員会所属のギガロマニアックスな和久井・・・そりゃ成長どころか益々歪むに決まってるわ(汗)
まぁ、拓留が病んでいるのは仕方ないんだけどね。酷い境遇だったわけだし、病まない方がおかしい。
和久井もギガロマニアックスって事は、心が壊れるほどの壮絶な経験をしたって事だし、病んでいるのはわかる。
でも佐久間は異常。何をどうやったらあんな人間になるんだ・・・(汗)
兄想いの常識人な七海(近親相姦?自分の中では健全で清い兄妹だから知らん)がいたタクは本当に恵まれた環境だったと思う。

あと、世莉架が恐れていたのは、拓留を取られる事ではなく、拓留に棄てられる事なんじゃないかと思う。
多分、拓留が他の女の子を好きになっても、誰かの助けがないと生きていけないのは変わらないし、自分の生きる目的は変わらないから好きにしろって感じけど、拓留が自力で生きられるようになると、「もうお前は必要ない」と言われたも同然になってしまい、自分の生きる目的を失ってしまうから、それが怖かったんじゃないかなーと。
伊藤を最初から使い捨ての駒として利用していたのは、拓留の成長と自立を促す親友と言う存在が邪魔だったからじゃないかと思いました。

乃々ルートなんて、家族愛に満たされた拓留に「もうお前は必要ない」と棄てられたも同然なわけだし。
生きる目的を自分で探さなければならない人間になるのが怖いから、最初から生きる目的がある人形のままでいたいと、普通の女の子になる事を必死に拒否してたんだろうなー。
そう思うと、世莉架は悲しい存在だなと思う。
個人的には、乃々や伊藤や結衣への嫉妬はしてたけど、友情を感じてたのも本当で、自分の生きる意味である拓留が最優先だからと複雑な気持ちを無理矢理納得させたとかあって欲しい(汗)


んで、何故ヒロイン達が伊藤に見向きもせず、拓留ばかりがモテる理由について。
いや、主人公補正とかギャルゲー主人公の親友だからとかじゃなく、伊藤は普通にヒロイン達を幸せにしてくれそうないい人(馬鹿だけど)なのに対し、拓留はヒロイン達を不幸にする駄目男だからだと思います(酷)
普通逆なんじゃないかって思われるでしょうが、心理学的に不幸に慣れている(病んでいる)女は、同じく病んでいて自分を不幸にする男に魅力を感じ、自分を幸せにしてくれる男に居心地の悪さを感じて恋愛対象として遠ざけ、いい人止まりで終わらせちゃうらしいんで、正にそれなんじゃないかと思う。
詳しくは↓を読んで下されば・・・ってか、拓留とヒロイン達の関係って正にコレなんだよな(汗)

愛しすぎる女たち 感想

『愛する事が苦痛をともなう時、私達は愛しすぎているのである』
この本は、カウンセラーである著者が実際カウンセリングした所謂「愛しすぎる女たち」のエピソードと、その考察と対策を書いています。
タイトルの愛しすぎると言うのは、自分を犠牲にして相手に尽く事です。...


ヒロイン達は出生やら境遇やらのせいで、かなり深刻なレベルで病んでいて、「自分を必要として欲しい」と思っているから、「自分の問題を解決して欲しい」と言う依存っぷりを発揮する駄目男である拓留を選んでしまうんじゃないかと。
拓留へ好意を示してる&縋っている時のヒロイン達って、何かにとり憑かれた様になってて正直怖いし。

つまり、拓留は駄目男として悪い意味でモテているわけですな。
世莉架は生まれた理由が既に・・・だし、乃々は駄目男が放っておけないと言う性分(っつか乃々はダメンズウォーカーな気がする)、雛絵からは自分と同じ不幸な人間であるが故の共感と依存からくる好意(嘘がわかりやすいのは伊藤も同じだし)・・・うん、いい意味でモテてるとは言えんわ。
うきは妹分だし・・・でもうきもその傾向があるんだよな(汗)
華くらいか?特にそういうのがなかったの。恋愛している余裕がなかったってのもあるだろうけど。
酷い事言ってますが、事実なので仕方がない・・・拓留の闇は深過ぎるし、そのせいでニュージェネ再来が起こったわけだし(汗)


でも結局、拓留はどうなるんでしょうね?
裁判は事件内容が内容だけに何とも言えないけど、恋愛に関しては公式がメインヒロインの世莉架は拓留とくっつく事はないと断言しちゃったらしいからなー。
カプ厨の自分は普通に拓留の関連のカプはタクセリが一番好きですけどね。
でも、もし今後の展開があるとしたら・・・。

1.誰ともくっつかずに孤独なまま
2.世莉架以外のヒロインの誰かとくっつく
3.いい人と結婚した世莉架の娘(成人後)と歳の差恋愛


3つめは・・・うん、何かね・・・拓留が「青い鳥」って昔のドラマの主人公と被って見えたから(汗)
あれも主人公が最初に愛した女(だが子持ちの人妻なので不倫)と駆け落ちしたけど、女が自殺した故に悲恋で終わり、自分が不幸にしたのは間違いないからと、その女の殺人容疑を否定せずに自ら投獄し、服役中の自分を長い間待っていた家族も同然の幼馴染の女をもふってしまい(ってか幼馴染がいつまでも主人公を追いかけていられないと諦めた)、主人公は最終的に愛した女の娘に猛烈アタックされて結婚(20歳の歳の差)したんですよね。
その3人の関係が拓留(主人公)、世莉架(愛した女)、泉理(幼馴染)とそっくりだし。
まぁ、そうなったら面白いかなーと思った程度で、本気でそう思っているわけではないのであしからず。

あと他のヒロインって言っても、うきと久野里は除外でしょうな。
うきは結人、久野里は新成とくっつくっぽいし。
うきは始終結人にべったりだったしね。二人がめっさ微笑ましくて可愛くて萌えてました(笑)
久野里の相手は新成くらいの器のでかさがないと務まらないだろうしな(爆)

個人的に雛絵は伊藤とがいいんじゃないかなーと思ったり。
雛絵は馬鹿正直な伊藤といるのは心地いいって言ってたくらいだし、かなり気が合うみたいだし、何気にお似合いなんじゃないかと(笑)
うきルートの二人は仲良過ぎて、「この二人、数年後には親友になってつきあうタイプなんじゃ・・・(笑」と思ったし。
ってかうきの中では二人はそういうイメージなのか(笑)
でも伊藤と華の組み合わせも個人的にはありです(爆)

あと、泉理はひとまず川原と和解した方がいいと思う。
くっつく、くっつかないは別として、幼馴染としてちゃんと話し合った方がお互いの為なんじゃないかね?
ってか、川原は乃々の事となると我を忘れるって言うか・・・盲目になり過ぎ。
でも「自分が相手を一番好きだから、何を言っても許される」と勘違いする人は現実でもかなり多いから、人間臭くはある。
川原は最初は乃々の外見に惚れたのかもしれないけど、最終的には中身に惚れたっぽいから、結局は泉理が好きって事になるんだよね。
個人的に川原は、乃々が関わらなければ根はいい奴と言う印象なので、彼が成長してそれを受け入れたらどうなるのかは気になる(笑)

感想はひとまずこんな感じです。
ちなみに自分はらぶチュッチュをやるつもりはありません。
本編とキャラがブレているって聞くし、拓留と周囲の人間ドラマは見たいけど、拓留とヒロイン達だけの都合のいい世界には興味ないので(汗)
あと、何故か拓留と伊藤のBLも追加されていると聞いた・・・ライト層向けのゲームじゃアウトだけど、ギャルゲーだからありなのか?
まぁ、自分は腐女子でもあるが、公式にやられると引く・・・普通に拓留と伊藤の爽やかな友情か、伊藤がヒロイン達とラブコメしている方が良かった(汗)
ってか、拓留が「そして僕は、このくそったれなゲームを・・・リタイアしまーす!」って台詞に「え?できるの?(汗」と素でつっこんでしまった。
そして案の定リタイアは無理っぽいですな。うん、やめとこう(汗)









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