ドラマ『青い鳥』を観なおしてみました。

2015/07/29 22:03:49 | ドラマ | コメント:0件

globeの曲を聞いてたら、何となくこのドラマを思い出し(多分夏だからってのもある)、改めて観てみました。

公式HP:http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d0392/

放送時は小学生だったのでドラマ事体知らなかったんですが、高校時代にglobeの「Wanderin' Destiny 」を部屋で聞いていたら、傍にいた母が「あ、これ青い鳥じゃん」(リアルタイムで観ていたらしい)と言ったのがキッカケで興味を持ったんですよね。
ちなみに母は理森役の豊川さんより、詩織役の鈴木杏さんがお気に入りだったみたいですが(笑)
イケメンより可愛い女の子好きなところは、やはり自分の母だと思わざるを得ない(爆)

OPの演出も主題歌に合わせて凝ってて大好きです。
前のウォークマンに入れてたし(今CDが手元にないから現在使用中のウォークマンに入れられない・・・orz)



このドラマは不倫や駆け落ちなどもあり、かほり役の夏川さんが儚くて色っぽいし、理森とのラブシーンがエロい(笑)
今よくある萌え的なエロさじゃなくて、妖艶な雰囲気に見ててかなり恥ずかしくなった記憶があります(笑)
でも、なんか切ないと言うより悲しい話だなと子供ながらに思ってました。

自分は不倫の話は正直好きじゃないんですが、理森とかほりは今時よくある火遊びの不倫とは違うし、かほりと広務は正直円満夫婦とは言えなかったし、かほりの立場を考えれば広務と別れる事はまず無理だろうし。
かと言って自分は平穏な恋愛が好みなので、理森とかほりの恋愛や逃避行は色んな意味でキツかった・・・。
いや、二人を応援してないんじゃなくて、完全に『恋は盲目』状態で現実を見れていない二人に「もっと周囲の事も考えて行動しようよ」と、つっこまざるを得なかった。

確かに逃避行はハラハラする展開でひきつけられるかもしれないけど、自分的には皆が破滅へ向かって突き進んでいる様で観ていられなかった・・・(汗)
子供の頃は3話で観るのをやめちゃったんですが、多分「この二人じゃ幸せになるなんて無理だろ」と思ってたから観れなくなったのかも。
おまけにかほりと誌織の心が理森の方に向いてしまい、広務が追いつめられていく感じが子供の自分から見ても可哀想に思えたのもあります・・・(汗)



第2部の方の理森は現実をちゃんと見たうえで行動しているので(広務にちゃんと連絡したり)、例え指名手配されてても安心して観れた・・・・・・世間的にはつまらないと言われようと(汗)


以下、ウィキペディアなども見た個人的なキャラの見解。


理森は責任感が強過ぎると言うか、他人の幸せの為に自分を犠牲にするタイプですな。
心のどこかで自分は自分の為ではなく、誰かの為に生きるべきとか考えてそう。
駅員になったのも、かほりと詩織を連れて逃げ出したのも、自分が幸せになる為じゃないし。

突発的に詩織を抱えて電車に飛び乗り、「三人で暮らそう」の台詞に「ちょ・・・おま・・・(汗」と絶句しました(笑)
「もっと他にやりようがあっただろ」とつっこまざるを得ない・・・。
かけおちする前にかほりを電車から引き摺り下ろして、誌織の事を広務ときちんと話し合っていれば、逃げ回る必要もなかったのになと思いました。



んでかほりは、登場人物の中で一番周囲を振り回していた人物でしたな。
思った事をすぐ口に出すし(そして理森を無自覚に誘惑)、後先考えずに行動しちゃうし(そして流される様に広務の嫁に)
「誰か私を助けて、私を救って」と誰かに頼る事を前提に生きてるし。
外見は妖艶な美女なんだけど、中身は愛情に飢えて「どうすればいいかわからない」と泣いている子供状態と言うか。
でも自殺は駄目だろ。
己が死んだら残された者達(特に娘)はどうするんだよ?
自分が死ねば全て解決すると思ったのなら、ちょっと浅はかだなと思った。
彼女の壮絶な生い立ちを考えると考えが浅いのも納得だが・・・。



広務も本当にかほりを大事に思ってたんだろうけど、相思相愛ではなかったうえに元々愛情の与え方がわからなかった故に歪みが生じ、しかも自分に自信がないし、手に入れた経緯がアレだから益々執着して、結果腐れ外道な行動をする事になるし。
まぁ、父親があんなんだから性格が歪むのも仕方ないし、彼の立場から考えれば自分にできる限りの事をして救い出した女が、自分に見向きもせずに他の男とかけおちしたら怒り狂うのも無理ないかと・・・・・・「テメェは何をやっても誰にも愛されない惨めな人間なんだよ」と言われた様なもんだし。
でも崖で斧を持って迫る姿はホラーだよ・・・(汗)



理森とかほりは確かに美男美女で絵になるし、本当に愛し合っていたんだろうけど、共依存な感じが拭えないなあ。
理森も広務も自分の心に余裕がないのに、かほりの面倒を見ようとするから自爆したってイメージです。
よく「自分を幸せにできない人間が他人を幸せにできるわけがない」と言われるけど、二人は正にその典型だと思った。

誌織も、昔のかほりとまったく同じ事(理森に「好きだから離れたくない。一緒に逃げよう」と縋る)をしようとして、例えくっつかなくてもあのまま誌織の願いを受け入れていたら、かほりが自殺した時と似た様な結末になっていたんじゃないかと。
終盤では、理森は誰かの為じゃなく、自分の為にしたい事をしようと前向きに考えられる様になり、誌織も自分の力で幸せになろうと自立し、お互い年月を掛けて自分が幸せだと自信を持って言える様になったから二人で幸せになれたんじゃないかと思いました。


ちなみに自分的には理森が誌織とくっついたのは別にいいかなと思います(ラストでの誌織の髪型はどうかと思ったが)
最初は「え?(汗」と思ったけど、くっついた時の詩織が法的にOKな歳だったし、愛があれば歳の差なんて関係ないって言うし(笑)
理森は別にロリコンなんじゃなくて誌織自身が好きで、彼女が30代になろうが50代になろうが関係ないってタイプだろうし(実際成長した誌織にアプローチされるまでアウトオブ眼中だったっぽいし)
ロリコンは小さくて可愛い子なら誰でも良くて、彼女が老けた途端に興味を失くす奴だと思う。
別にかほりを忘れたんじゃなくて、『かほりと愛し合っていた過去も含めて今の自分がある』と受け入れて、前に進もうと考えたわけだし。
誌織も小さい頃から理森が好きだったみたいだし、逆に考えれば10年間もずっと好きでい続けた事が凄いと思う。
しかも最愛の母と相思相愛だった挙句、母を殺した可能性があった男だし。
OPの理森を解放するのは誌織って演出を考えると、ヒロインは最初から誌織だったのかな?と思えるし。
ってか、不倫よりは歳の差婚の方が法的にも道徳的にもマシだわな・・・純愛なら尚更(笑)

まぁ、最初主人公が好きになった相手とは悲恋で終わり、影で主人公に想いを寄せていたキャラが主人公とくっついて終わるってのはよくある話だと思います。
美紀子もその立場だったんだろうけど、彼女は聡いから「幸せとは何か」って事にいち早く気付き、いつまでも理森を追い掛けていられないと思ったんでしょうな。
ってか美紀子はマジでいい女だと思います。
最後は平凡だけど幸せな家庭を築けているようで良かったです。


色んな意味で衝撃だけど、キャラの心情とかちゃんと描写してるし、いいドラマだと思います。
最近こういう色んな意味で深いドラマ見掛けないなー。
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